Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170524 Rockmanのトーンその3

今回はヘッドホンアンプやハーフラックエフェクターをJC-40に出力したトーンと、アンプ単体のトーンを比べた感想を書きます。

 

まずは下記の手順で各々を繋いだ音の感想を書きます。

f:id:acidmb:20170523080512j:imagef:id:acidmb:20170523080525j:imagef:id:acidmb:20170523080535j:imagef:id:acidmb:20170523080545j:imagef:id:acidmb:20170523080606j:image

f:id:acidmb:20170523080617j:image

まず前提としてラックエフェクターはプリアンプと呼ばれてはいますが、俺的には完全にエフェクターだと認識してます。

Volは0にしても音が鳴るし、リターンに挿せば音が使えないレベルにまで籠るからです。

インプットに挿して漸く抜けを確保出来る感じです。

歪はインプット、モジュレーションや空間系はリターンが良いとされてますが、インプットでもステレオ効果が得られるので大差ないですd('∀'*)

 

感想としては、JC-40のプリアンプを通過するので前述通り抜けが抜群です。

リターンに繋いでて「Rockmanはミドル強過ぎ、音が籠る」と嘆いてる人はインプット挿しがオススメです。

(インプットでも籠るという人はしゃーないです笑)

俺はSustainorに関しては普段EQで更にミドルを若干削ってハイを上げてますが(笑

その点XPRはEQ内蔵なので、設定で抜けは簡単に確保出来ます。

単体でメタルサウンドを構築出来るし、SD-1をブースターに使えば更にゲインと音圧を確保出来ます笑

逆にX100は硬い音と言われるJC出力でもキャビシミュが効いてるので音が強制的に丸まってる感じがします。

良い意味でチューブらしく柔らかい音、悪い意味でエッジが丸まって刺激的ではない音という感じです。

 

次は下記のそれぞれのコンボアンプの特徴を書いていきます。

f:id:acidmb:20170523080627j:imagef:id:acidmb:20170523080634j:image

 コンボに関しては、プリ→パワー→スピーカーとダイレクトに繋がってるので、前述のJC出力に比べると篭もります。

これが本来のRockmanサウンドなのかもしれないですが、Rockman自体はミキサーやPA出力が推奨なので、フラット傾向なJC出力の方が本来の音とも言えます。

まあ、好みですね(爆

1つ目のA12-50は一番生々しい音で、かつ一番歪まないです。

ある意味Rockmanの中では異色という感じの歪です。

ハイがかなり弱く、エッジの立った刺激的なディストーションを作るにはループにEQを繋いで調整するのがオススメですね。

2つ目のXP-100は6.5インチ2発なので、いくらキャビシミュが入ってるとは言えレンジは狭いです。

ローとハイがそのままでは弱く、マスター側のかなり効く2バンドEQである程度は調整出来ます。

 音は言わずもがなXPRの音です(笑

2×50wステレオヘッドアンプとしても使えるので、別途キャビネットを持ってればそちらの方がいいかも知れません(なるべくハイが強めなスピーカーが入ってるキャビがオススメです^ ^)

でも手軽にRockmanの音を堪能出来るという意味では、比較的コンパクトなので扱いやすい?

俺的にはかなり手に入りやすく扱いやすいDGをスタジオとか自宅練習用アンプに活用するのが、Rockmanのトーンを堪能しやすいかと思います。

5インチ程度の小型練習用チープアンプ(笑)でもRockmanの音にしてくれます(^。^)

20170523 Rockmanのトーン その2

続いてはそれぞれのラックエフェクターの歪について書いていきます。
Rockmanのラックの歪エフェクターはSustainor、Distortion Generator、XPRの3機種になります。
XPRaというのもありますが、レアでなかなか出回らない上高額なので手が出せません(笑

まず歪の強さで比べると、

Distortion Generator(SustainとDistortion HarmonixはMAX、Lead Leveler Boostオン)
XPR(Sustainオン、Distortionセクション)
Sustainor(Input GainとSustainはMAX、Distセクション、Gain Boostオン)

の順ですかね。

DGは歪専用といった感じで可変幅が非常に広く、最も歪む設定に出来ます。
特にDistortion Harmonixによるゲインのキャラクターが様々で、クランチからハードなディストーションまでこなせます。
但し備え付けのEQはほんのり効く程度で、XPRに比べると歪量にはあまり関与しなあです。

XPRはX100基準で設定幅が狭い代わりに、他の機材と違ってEQを細かくいじれるのでハイゲインに聴こえるようなトーンを作れます。

Sustainorは一番古い機材だけあり、他と比べてかなり歪が弱いです。
その代わり歪が最も滑らかで独特の分離感があり、モジュレーションや空間系を乗せた時最も立体的に感じました。

次にトーンですが、Sus→DG→XPRの順に段々高域が強くなってきます。
より現代的なトーンに寄せてきた感じでしょうか。
Sustainorが80年代初頭くらいの歪量に対し、XPRは90年代メタルまで行けます。
Distortion Generatorは一番ミドルの抜けが良く、80年代末期の歪という感じです。

最後に汎用性ですが、Sus>XPR>DGと僕は思ってます。
まずDGは歪専用なのでSusとXPRの比較になります。
Susはドライブ2つとクリーン2つのトーンをフットスイッチで切り替えられ、それぞれゲインブーストや音圧アップ、ノッチング、(トーンを変えないで全体的な)トレブル調整が出来るので、他の機材に組み込みやすく、外部エフェクターの乗りが良いです。
XPRは俺的にクリーン2つと赤ゲージのドライブ2つ以外はあまり使えない印象です。
またX100の延長という感じのトーンなので、EQで細かく調整出来ますがやはりノッチングによる独特なフィルターを備付けてるSusに分があります。

20170522 Rockmanのトーン その1

もう過去の記事でかなり言及したので、こんな所でこねくり回しても仕方ないんですが(笑)、まあそこそこ続けてきたのでだらだらと書いてます。

今回は俺が愛してやまないロックマンの歪について、各々の機材の音を比較していきます。

まず大別すると、イヤホンorオーディオインターフェース(ミキサー)に繋ぐ為のものと、(パワー)アンプに繋いで音を出すものと別れます。

前者は勿論ヘッドホンアンプ類で、キャビシミュでわざと丸まった音に加工し、ギターよりも扱う周波数が遥かに広い機材でギターアンプらしい音を出すために作られてます。
なのでギターアンプ+ギター用スピーカー搭載キャビに繋ぐと、少し篭ったような印象を受けます。
丁度Tech21 Flyrig5のSansamp部をオンにしたPlexi部のトーンみたいな感じです。

ヘッドホンアンプで比較すると、X100、Guitar Ace、Metal Aceは有るのですが、Ultra LightとSoloistは持ち合わせてないので前者3つでの比較となります。
後者2つはX100より機能を削除した廉価版として発売されてましたが、ディストーションのトーンも違うようです。

まず歪の強さで言うと、X100>Metal Ace>Guitar Aceになるのですが、基本どれもそんなに変わりません。
はっきり言ってどれもローゲインです。
コンプレッサーやEQでハイゲインに聴こえる感じです。
Guitar Aceに関しては他と比べて過剰にコンプレッションが効いており、ピッキングした時一瞬音量が下がり、すぐに上がって長いサスティンを得ます。
X100も強目なのですが、どちらかと言うとコンプのアタックの部分のレベルが高く、ピッキングした時のゴンゴン感が出る感じです。これがRockmanらしいと言われるトーンの所以の一つです。

次にEQですが、X100基準で考察するとGuitar or Metal Aceはマーシャル寄りなハイミッドが強めなトーンとなってます。
Metalの方が顕著で、ヘッドホンアンプでマーシャルライクな音が欲しければ良いですが、Rockmanの音を期待するとガッカリするかもしれません(笑
よくGuitar or MetalがX100などに比べて音がペラペラと言われるのも、ミドルが弱くなってハイミッドが強くなったのが原因かも知れません。
逆に言えばそれだけX100(や他のSR&D製ヘッドホンアンプ)が特徴的な音だということですねd('∀'*)

20170521 マーシャル系アンプ考その4

では、今まで使ってきたマーシャル系アンプ及びそれをシミュレートしたアンプ、JC-40(JC-120)と組み合わせて俺的にマーシャルアンプに負けず劣らずなペダルを、人に勧められる基準で5つ選んで書きます。
ディスコン商品に関しては、入手難易度と中古によるコンディション状態があるので勧めません。

 

5位: Marshall MG15FX(CFX)

値段が安く音も良く、何よりどの楽器屋にも大体置いてるので入手が容易なのが良いですね。
正直ヘタった12インチ4発の大型スタックよりも安定した良い音が出せます笑

 

4位: Tech21 Sansamp British

2017年5月時点では現行品ですが、今後Flyrig Britishが出るのでディスコンになる可能性があります。
アナログかつアクティブEQのプリアンプで、JTM45風の音からプレキシ、ブラウンサウンド、JCM800風の音までシームレスに変更出来、かつアンプ、ミキサー、オーディオインターフェースなどに出力出来るのが便利です。

 

3位: Bogner La Grange


非常にアンプライクでチューブだろうがトランジスタだろうが高品質な(改造系も含む)プレキシサウンドを出力するペダル。
かなり高額な所が玉に瑕かな笑

 

2位: Tech21 Trademark 30


4位のBritishよりもハイゲインに設定出来る上位版のコンボアンプ。
勿論Sansampとして様々な機材にも使えます。
何より軽く、10インチアンプにしては非常にコンパクトなので持ち運びに便利で、下手な安物小型チューブアンプ買うよりよっぽど良い。
チューブとブランドに拘らなければ、同価格帯のMarshall DSL5Cよりこちらを強く推します!(笑

 

1位: Friedman BE-OD


まあ、1位は言わずもがなこれでしょう(笑
ブティックペダルにしては手頃な価格で、自宅の練習用安物アンプですらマーシャルやブラウンサウンドをハイエンド化したブティックアンプに早変わりさせてくれます(爆
スタジオでマーシャルスタックを先に取られても、これがあればJCでマーシャルを打ち負かせます(笑

正直マーシャル自体も、JVMシリーズなんかはオペアンプ大量に積んでハイゲイン化してるのでエフェクターと大差無く、逆に昨今個人でブティックペダルを製作する人達が増えてきたので、ペダルのクオリティ自体が10年前とは比べ物にならない位上がってます。

まあでも、結局は腕で音の良し悪しは決まると思ってます(^^;;

20170520 マーシャル系ペダル考(アンプ考その3)

ブログ続けるために書いてます。

個人的にはマーシャルからの派生系アンプであるボグナー、ソルダーノ、フリードマン、ディーゼルなどは大好きです!
でもど定番で源流のマーシャルに関しては割と普通か、場合によっては好きじゃないという感じです。
でもペダルでマーシャルライクなんて謳い文句があったらついつい見てしまう性です(笑
その代わりガバナーとかはそんなに興味ありませんが(爆

今回はマーシャル系、ブラウンサウンド系ペダルを全て比較して感想を述べていきます。

まず俺的な感覚ですが歪の強さ順に並べると、
・Friedman BE-OD
・Bogner La Grange
・Bogner XTC Red
・MXR 5150
・Tech21 Flyrig5
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・Tech21 Sansamp British
・Bogner XTC Blue
・Cmatmods Brownie
でしょうか。
BE-ODがずば抜けてハイゲインで、BognerからBritishまではそう大差無く、その下がクランチ中心という感じです。

次にレンジの広さ、可変幅の広さですが、
・Friedman BE-OD
・Bogner La Grange
・Bogner XTC Blue
・Tech21 Sansamp British
・Bogner XTC Red
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・MXR 5150
・Tech21 Flyrig5
・Cmatmods Brownie
ですね。
BE-ODとLa Grangeはワイドレンジとしては巷で話題で、俺的にもかなり幅広いトーンで弄れるなという感じでした。
Britishは歴代のマーシャルを再現出来、EQもアクティブ/パッシブなので弄れるレンジやトーン傾向は広いのですが、特有のフィルターが掛かってて気持ちローとハイが削れてる感じです。
MXRは歪量やレンジは広めだけど弄れる範囲が狭い、FlyrigはToneつまみのみで基本的なキャラは変わらず、Brownieは更にゲインが低く可変値も狭いという印象でした。

コストとしては
・Bogner XTC Red = XTC Blue
・Tech21 Flyrig5
・Bogner La Grange
・Friedman BE-OD
・MXR 5150
・Tech21 Sansamp British
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・Cmatmods Brownie
でしょうか。
BE-ODがスペックの割にかなり格安という感じです。
Bognerは高いですがそれ相応のサウンドという感じで、俺は安いと思ってますが試奏を強く勧めます。
Brownieは最近ハイスペックブラウンサウンドペダル(笑)がポンポン出てかなり暴落した感じです。
(確か生産完了したはずだと思ってたんですが、まだ出てるんですね)

そして個人的に好きな順に並べると、
・Bogner XTC Red(暫定)
・Friedman BE-OD
・Bogner La Grange
・MXR 5150
・Bogner XTC Blue
・Tech21 Sansamp British
・Tech21 Flyrig 5
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・Cmatmods Brownie
です(笑
さっきからBrownie好きな方ごめんなさい(爆
Redは特有のミドルがRockmanと非常に近く、個人的にドツボなのでどうしても1番になってしまいます(笑
それさえ無ければハイゲインかつ分離が良く立体的な歪のBE-ODが他を引き離してあまりに優れてる感じです。
La GrangeはBE-ODよりドライブ感が少し劣るものの、ヴィンテージなマーシャルらしさが出ており、設定は難しいけどその分詰めれば良い音が出るという感じです。
5150は逆に簡単に良い音が出せるけど、分離感はLa Grangeよりほんの少し下で、あまりトーンを弄れないのが玉に瑕です。
Blueはクランチペダルとしては最高なんですが、ハイゲインとして見た場合だと5150と同等かやや下なのでこのランク。
Britishはややゲインが弱く、また他と比べると癖のあるコンプレッションが目立つのでここ。
Flyrig5はPlexiモードだけで見れば単体の方が良いですが、Sansampフィルターやテープエコーシミュが付いてるのが強みです。
Hot-Rod Plexiは多分元のアンプに音は似てるんだと思いますが、やはりLa Grangeと比べてやや籠りがちなのと、Britishに比べて音が作りにくいのでこのランク。
Brownieは最初期はナチュラルなチューブオーバードライブのサウンドなんだろうけど、ブラウンサウンドとして見れば後継機種に劣り、全体的にもドライブ感が薄いのであまり好みに合いませんでした(笑

最後に、この中で3つ選んで他人に勧めるとすれば、
1位 Friedman BE-OD
2位 Bogner La Grange
3位 Tech21 Sansamp British
ですね。

BE-ODは簡単な設定でマーシャルでもブラウンサウンドでも行ける感じで、その他は上で書いた通りなので、マーシャル縛りで無くとも是非勧めたい逸品です!
La GrangeもBE-ODと似たような傾向ですが、BE-ODよりやや高めなのと設定が難しいのでこのランクです。
Britishはスピーカーシミュをオンオフ出来るので、アンプであれPCであれミキサーであれそれなりのマーシャルサウンドが出せる便利さが強みです。

20170519 Marshall系アンプ考 その2

ネタも尽きたので、マーシャル系アンプとマーシャル系ペダル+トランジスタアンプ(その3)による比較でも適当に書いていきます。
その後超自己満総合ランキング(笑)を「その4」で書きます。

今回は
・Marshall DSL1C
・Tech21 Trademark 60
・BOSS eBand JS-10(MS1959 I、I+II)

の3つで比較します。

まずDSLは前回書いたLead12と非常にトーンが酷似しており、気持ち音が柔らかくなった印象です。
全部12時だとマーシャルらしく高域が強くて削ってます。
高域が強い分抜けは3機種でもピカイチで、ベースも埋もれないようにブースト出来るのでバランスは良い方。
歪み方はファジーでドライな印象。歪の粒がきめ細かく、Mid Shiftスイッチを併用して邪魔なミドル(ミドルですがかなり高めの帯域)を削れば奥行き感が増します。
唯一使った大型スタックJCM900と比較すると、EL34とECC82(EL84相当)の違いやスピーカー径の違いもあってやはり音がザラザラザクザクとした感じで荒削りという感じです。

次にTM60ですが、逆にマーシャル設定では高域がかなり弱く、Highを上げるとメサのような高域の上がり方になるので中々難しいです(^^;;
ただしスタックアンプ宜しく太い歪なのと、スピーカーが12インチなので、3つの中で大型アンプのようなトーンに一番近いです。
ローとハイを若干上げ目にすればドライブ感のあるサウンドになります。

最後にJS-10ですが、マーシャルのシミュとして見るとかなり厳しいです(笑
やはりスピーカーシミュに違和感があり、のっぺりとした味気ない歪です。
EQやブースターで過度に補正して漸くエッジの立ったマーシャルっぽいドライなディストーションが作れる感じです。
但しデジタルモデリングの宿命か、他と違いギターのVolに対する追従性が良くないです。

個人的にはこの中の3つであればDSL1Cがいい感じですが、限定商品なので手に入りづらく、DSL5Cや15だと音が別物らしいので、代替品としてはパワー管にEL34を使い、巷で評判なDSL40Cがいいと思います。
スピーカーも12インチを積んでるのでオススメです。
その次がTM60ですが、これに関してはFenderやVOX、Mesa Recti系、Mark系の音も構築出来るので、幅広いサウンドを作るのに便利です。
JS-10も同じような傾向で、デジタルという響きやアナログに比べて妥協点はあるけど、コンパクトで1台でエフェクター含めて解決するので便利です。

20170518 Bogner La Grange

f:id:acidmb:20170518063413j:image


恐らく現時点で最後の機材記事になるであろう、ボグナーのLa Grangeです。

ボグナーのトーンは一律俺好みなので、他のアンプやエフェクターも欲しいのですがお金がない(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
(Burnley Distortionがすっごく欲しい笑

今回のは星の数ほどあるマーシャルアンプのシミュ、それもその大多数を占めるプレキシを再現したペダルとなってます。

本当にプレキシペダルは死ぬ程あり(爆)、Tech21 Hot-Rod Plexi、Sansamp British、Xotic SL Drive、Wampler Plextortion、Catalinbread Dirty Little Secret、HAO Rust Driverなど名だたるメンツも作ってたり。
マーシャル自身もプレキシを復刻させたり、五十周年記念で1wのアンプSLP-1を出したり、最新のデジタルアンプCodeシリーズにも勿論組み込んでます。
まあロック黄金期のド定番アンプはプレキシですから、分からなくもないですが(^^;;

今回のはラインハルトボグナーが本気(笑)で作ったプレキシペダルらしいので、細かく感想を書きます。

因みに俺が持ってたプレキシペダルはHot-Rod PlexiとFlyrig 5、Sansamp British(厳密には設定例である感じ)なので、それらの比較と、比較動画などを見た感じでの比較になりますのでご留意を(^^;;

まず一般的なオーバードライブやディストーションペダルと比べると、ローファイでファジーな印象があります。しかしながら音の分離が良く、粒がきめ細かく際立ってるのチューブライクで立体的な歪となってます。
因みにボグナーのペダル全般に言えることですが、アンプの音色に左右されにくいので、JCでもプレキシのヴィンテージでチューブライクな歪が得られます(笑

またプレキシアンプ自体はそんなに歪まないアンプなのですが、こちら(や一部のプレキシペダル)はかなり歪みます。
特にLa Grangeに関してはかなりハードに歪むので、ブラウンサウンドとか一部改造プレキシも意識してると思います。
しかしながら一方でローゲインによるクランチも絶品で(寧ろプレキシ自体ローゲイン)、ブルージーなサウンドが作れたりします。

次に他のペダルと比べると、手持ち(だった)Hot-Rod Plexiの場合、La Grangeの方が圧倒的にワイドレンジです。
低域から高域まで明瞭に出る感じ。
設定ではわざとミドルを厚めにしたり籠らせたりできるので、La Grangeは俺的には上位互換ですね。
Hot-Rodは500Hzをブーストorカット出来るのが強みかな?
他のペダルに関しては、比較動画を見た個人的感想ですが、PlextortionやSL DriveよりやはりLa Grangeの方がワイドレンジな印象。
詰まるところLa Grangeはワイドレンジなプレキシペダルという事ですね(笑

コントロールは独立ブースター、Vol、Tone、Ch. Blend、Gainの5つまみと、gain、variac、Presence、Structureの4つのトグルスイッチで構成されてます。

まずブーストは独立しており、歪の後段にあるVolブーストです。

個人的には歪は充分なので、Volブーストで良かったと思ってます。
単体でもブースターとして使えます(が使う人いるのかな?)

トーンは12時を基準に左に回すとローが増幅されてハイミッドが無くなり、右だとハイミッドが持ち上がりローが無くなります。

俺的には12時から左右どちらに振ってもバランスが悪くなるので12時から動かしてません(爆

抜けを良くするために1時にしたりする場合もある位ですかね?

Ch. Blendは左に回すとトレブルが持ち上がり(T=Treble)、右はベースが(B=Bass)が持ち上がります。
アクティブですが、ほんのり効く程度です。
トーンの全体的な傾向を少しばかり高くするか低くするかという感じです。
元々はプレキシに付いてたベースモードのインプットとギター用のトレブルインプットをパッチケーブルとかでリンクさせて音を変えたりする方法で、Ch. Blendはベースインプット、トレブルインプット、チャンネルリンクそれぞれのトーンを再現してシームレスに変える感じです。

Gainスイッチは左からM(ミドルゲイン)、L(ローゲイン)、H(ハイゲイン)と決められます。

Lは専らクランチ用で、シングルコイルならジャッキジャキのヴィンテージ系の音、ハムバッカーならミドルの分離の良いクランチが得られます。
クランチ好きな俺としては、マーシャル系クランチもなかなか良いなと思いました(´-`).。oO(
。。。が!しかしGainを上げるとかなり歪みます(笑
ゲイン幅がかなり広いモードとも言えるでしょう。

Mは正直かなり歪みます(笑
というかバランスのいい歪み方ですね。
60~80年代初頭の歪までカバーできちゃいます!
後述のHに比べ音の分離が良く奥行き感のある歪です。
俺もHよりMの方が好きかな?

Hは当たり前ですがMより更に歪みます。
聴いた感じだとブラウンサウンドに近いですが、色々トーンは細かく弄れるので、
「多種多様な改造プレキシを再現するモード」
という感じです(笑

variacはXTCシリーズにも付いてた降圧シミュで、僅かにコンプ感が強まったくらいで、オフの時とそんなに変わらないような気が(笑

presenceは文字通り超高域の調整で、hは抜けが良くなり、Lはhより帯域成分が抑えられてる感じです。
シングルコイルだとhがシャリシャリ気味になるので、Lに設定して調整したりします。
ハムならLだと気持ち低音が分厚くなります。

structureは低音の出方を変更します。
・は低域がタイトになり、どちらかと言うとモダンなディストーションという感じです。
ブラウンサウンドとか作る場合はこれがいいです。
〇は逆に低域がブーミーになり、ヴィンテージ系の音を目指すならこちらがいいです。
●は・と〇の中間です。
丁度以前書いたBE-ODのTightつまみと全く同じような感じで、あちらはシームレスに変更するのに対しこちらはプリセットという感じですね。

プレキシ基準なので全体的にイナたい雰囲気はありますが、ディストーションとしてはかなり歪みアンプライクなので破綻しにくく、スタジオやライブなんかでマーシャルがヘタったらこれとJC-120で代用出来そうな気がします(笑