Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170921 Sansamp Classic Pt.3

今月給料入ったらKatana Mini買おうかどうか迷ってます(^^)

さてしつこくSansamp Classicの記事を書いてきましたが、これで(多分)ラストにしようかなと思ってます(笑
また類似ペダルとの比較記事とか書く場合にピックアップするかもしれませんが、単体での記事は最後になると思います。

今回はNormal(メサブギー)モードとBass(フェンダー)モードについての自分好みな設定を載せます\(^^)/

まずはNormalモードの俺の設定です。

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Normalはどう設定しても高音が弱く低音が強いので、どちらかと言うとバッキング向けという印象です。
それを踏まえて全体的に高音をプッシュして抜けを良くする方向へ設定してます。

まずAmplifier Driveはフルにしてます\(^^)/
これは3時以下だとかなりゲインが弱くオーバードライブという感じなので(バッキングならそれもいいかもw)MAXですd('∀'*)
Presence Driveは、12時かそれ以上にすると高音の音の粒が潰れてファズっぽくなるので、俺は10時くらいまで下げてます。
これにより逆に音の粒が際立ち立体感が出てる気がします。
Highはハイミッドをプッシュし明瞭になるので上げ目です。
これに関しては現場調整用のトレブルブースターという感じで、使う用途に応じて1時〜MAXで設定します。

DIPスイッチは、まずやや高域の方のMid Boost Iをオン。ミドルをブーストして抜けを良くしてます。太くしたければIIもオンでいいかもです(^^)
Low Driveはオンにすると低音がブーミーになるのでオフ。Presenceと共に上げて60年代のファズサウンドを狙うのにはいいかも知れないですね(^-^)
Clean Ampは歪ませるのでオフ。
Bright SWはハイミッドをプッシュするのでオン。元々低音が強目で高音が弱いので、高音は稼ぐ方向に設定してます。オンで音が明瞭になります。
Vintage Tubesはオンにするとエッジが丸くなって抜けが悪くなるのでオフ。
Speaker Edgeは音の粒を潰す事無く超高域と重低音をブーストし抜けがかなり良くなるのでオン。
Close Mikingは音量は下がるけど足りない奥行き感を加えるのでオン。

Leadとは結構真逆の設定になりました(笑
つか真逆に設定するとLeadに近い音になる感じですかね(爆
多分本能で自分好みな音に近づけちゃってるのかも知れないです(^^;;
まあでもリードとバッキングは近いトーンじゃないと成り立たないような気がしますし(^-^)

次にクランチの設定です。使ってるモードは同じくNormalです。

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まずAmplifier Driveは、12時より上だと(俺の感覚では)オーバードライブになるのでこの辺りにしてますが、これは完全な好みなので下げても上げても良いです。
(つかクランチの基準ほど曖昧なものは無いしw)
PresenceはDIPスイッチの調整で高音が潰れず明瞭になるので上げ目にしてます。
Highは同じく抜け狙いで上げ目。

DIPスイッチは、まずMID Boostは共にオフ。ミドルの強いクランチ狙いならどちらかか、両方ともオンでいいと思います。
Low Driveはブーミーになるのでオフ。
Clean Ampは歪を落として高域を強調させるのでオン。
Bright SWも高域ブーストでオン。
Vintage Tubesは高域のエッジを効かせたいのでオフ。
Speaker Edgeに関しては、Mid boostを切り、且つこれもオフにしてミドルの調整をしてます。
Close Mikingは相変わらず奥行き感を出すためオン。

どちらかと言うとジャキジャキ感が出るクランチ狙いで、カッティングとかコード弾き向けです。
Mesa Markに入ってるCrunchの再現となるとまた設定が大幅に変わると思います(笑

最後にクリーンの設定です。

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Sansampでクリーンを作るのはかなり難しいです笑
Sansampをクリーンブースターとかクリーンペダルとかで使う人はそんなにいないんじゃないかと思います(ベーシストは別

Presenceは12時より上げると歪んでくるので、12時かそれ以下です。
Highも11時より上げると抜けは良くなりますが音が固くなるので下げ目にしてます。
Amplifier Driveも当然9時以下。Outputを3時くらいでアンプのクリーンとほぼ同じ音量になります。

DIPスイッチは、まずMidは要らないのでIとIIはオフ。
Low Driveはオンにすると低音が持ち上がりバランスが良くなるような気がします。
Clean Ampは当然オン。
Bright SWは俺的にかなり耳に痛くなるのでオフ。
Vintage Tubesは音が丸くなって強弱が付きづらいのでオフ。
Speaker EdgeはLow Driveで低音を稼いでる為、オンにすると音が埋もれるのでオフ。
Close Mikingは相変わらず奥行き感を稼ぐ為オン。

どちらかと言うとミドルが凹んだ、アコシミュみたいな音です。
これも完全に俺の好みなので、アンプらしいクリーンが欲しければどこかを調整してミドルを稼ぐのがいいですね。

Sansamp ClassicはGT2やキャラシリーズに比べ使い勝手は悪いですが、その分各種調整が事細かに調整出来るので、音作りが大好きな人やこだわりがある人なら非常に楽しいエフェクターだと思います。
何より音が太いのが他とは一線を画してるような気がします(^^)

20170917 Sansamp Classic Pt.2

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*写真は今の所お気に入りの設定です(^^)

少し使い方に慣れてきたので書いていきます。
とは言うものの、やはり音の傾向がほぼ完全に絞られてるキャラ(やFlyrig)シリーズ、インターフェースがスッキリしてて直感的に使い易いGT-2(Trademark 30)に比べるとまだまだ難しいですね(^^;;
でも細かく広く調整出来、シームレスなPSA-1.1よりは使い易い印象です(笑
因みに噂ではPSAはClassicのアップグレード版と言われてますが、個人的には全てのシリーズの最上位という感じです。

俺的に思ったのが、(今はディスコンの)Trademark 60にかなり近いという事でした。
TM60のCh1のBite SWがClassicのBright SW、PunchつまみがMid-Boost 1、Ch2のWeep SWがClose Miking、GrowlつまみがMid-Boost 2と似たような働きをします。
で、ClassicのSpeaker EdgeがTM60では常にオンになってる感じでしょうか。
Clean Ampは無くなって、デフォルトで歪まない位までゲインを下げられフェンダー系のクリーンが作れるようになり、Low Drive、High、Presense Driveが見直された、可変値が広い2バンドEQを足したのがTM60という感じです。
TM30よりも歪が弱いのも似てますし、何より音が太い所が似通ってますね(^^)

まず取っ付きやすいディストーションなんですが、やはりLeadから作ると作りやすいです。
そのLeadですが、まずスイッチ全部オフのつまみ全部12時でややハイミッドが強く、篭ったようなスピーカーシミュのフィルターが掛かってるような「クランチ」が出て来ます。
歪の粒は粗く良くも悪くもマーシャルらしい音で、全体的に堅い音です。
そこで、まずはつまみを写真みたいに設定しました。

「Amplifier Drive」はDIPスイッチのやり方でゲインを大幅に増加出来、これ以上上げると倍音が潰れるので12時にしてます。
「Presense Drive」は上げ目、俺は3時にしてややマイルドにしてますが、最大でも良い感じです。
「High」は元々ハイミッドが高い仕様で、削って調整してます。

DIPスイッチは、まずローとミドルが弱く、音が堅めなので「Mid-Boost2」の方と「Low Drive」をオンにしてます。
Midを両方オンにすると篭もりまくって使えず、また音のヌケはデフォルトでいい方なので2の方だけオンにしてます。
「Clean Amp」は歪ませるのでオフ、「Bright SW」も元々ハイミッドが強いのでオフ。
「Vintage Tubes」はアンプらしい温かみのある柔らかい音にするのでオン。
「Speaker Edge」は元々掛かってる篭ったようなフィルターから、低域と高域が明瞭になるフィルターに変更されるのでオン。
「Close Miking」は後から気付いた点なんですが、奥行き感は出るものの、音の粒が収束して倍音が少なくなり、音の立体感が無くなるのでオフにしました。

これで自分好みな「歪強目の、ファットでウォームでアンプライクなサウンド」が出来たような気がします\(^^)/

次はNormal(メサ)やBass(フェンダー)での音作りを試していこうと思いますd('∀'*)

20170915 Sansamp Classic

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Metal Muffと続けて買いました(笑

Tech21製品は最初アンプであるTrademark 30に衝撃を受け、(今はディスコンの)上位版のTrademark 60、キャラシリーズ、PSA-1.1、Flyrig2種(通常とRK5)と揃え、ぶっちゃけ信者になってました(爆

で、これに関しては噂で、
「ゲインが低くGT-2やキャラシリーズ(特にU.S. Metal)で全て賄える」
「TM30にはGT-2、TM60にはClassicの回路が搭載されている」
「Classicを大幅に拡張して使いやすくしたのがPSA」
というのをネットで見てましたので、GT-2同様手を出さずにいました(笑

しかしながら、やはりTech21製品はどれも別物という事は所有して十分把握しており、全てのSansampの元祖という事で欲しい欲しい症候群(笑)は治まらず、また公式サイトでディスコンになり手に入れなければという使命感(爆)に駆られました(^^;;
そして遂に、店頭展示品らしきものが通常の約半額で出てたので即席ポチりました\(^^)/
なので筐体は綺麗ですが、包んでるビニールが汚く、なんか箱が臭かったです(^^;;

コントロールはAmp Drive(ゲイン)、Output(音量)、High(トレブル)、Presense(プレゼンス)の4つのつまみの他、3種のアンプタイプを選べるスライドスイッチと有名な8種のDIPスイッチで構成されてます。

まずゲインですが、確かに噂通りMAXにしてもそんなに歪まないです。
造られたのが89年頃で、その頃のアンプをシミュレートしてた為かもしれないです。
なのでアンプのような太い歪が得られ、クリーン設定とドライブ設定共々温かみがありナチュラルという感じはあります。

音的には確かにTM30よりPSAやTM60に近い感じですが、プレゼンスの効きが弱く全体的にレンジはその2種より狭いです。
(もっと強ければデュアルレクチなんかもシミュできたのかもしれないです)
因みにプレゼンスは一般的なアンプのパワー段で超高域を調整するもので、こちらの場合だと歪のきめ細かさが際立つ印象です。
一般的なアンプに比べ可変幅は大きくないので、最大にしても耳に痛くなく、寧ろハイゲインサウンドを作るなら最大が良い感じです。

Highは大体4kHz辺りをブーストorカットしてる感じで、弄ると音量も上下します。
プレゼンスは歪のきめ細かさを活かしてる感じですが、こちらは上げると音が固くなっていき、きめ細かさが無くなっていくので、俺は11時以下で使ってます。
(Fender設定の)クリーンや(VOX AC30設定の)クランチで使うと程よく煌びやかになるので適材適所ですねd('∀'*)

アンプタイプはBassがフェンダー、Normalがメサ、Leadがマーシャルになってるそうです。

Bassは文字通りベースにも対応してる、クリーンや弱目のクランチが作れるモードです。
ミドルが減衰した傾向の音で、主にフェンダー系のアンプの音を作るのに適しており、後述のDIPスイッチを併用してフェンダーの個々のアンプを再現する感じです(^^)
説明書にパラメータが載っており、様々なギタリストの音の他、ベース用のものも多数搭載されており、同社のBass Driverなんかと棲み分けが出来てる感じです(大多数はより安価で使い易いベードラを使ってると思いますがw)

Normalは低域が強く、どちらかと言うとブーミーな傾向の音です。
Leadとはそんなに歪の量は変わらず、低域がブーミーかタイトか、高域が篭ってるか抜けが良くなってるかの違いですかね?(笑
歪がきめ細かいのでクランチなども得意です。
傾向としてはメサのマークシリーズの、グライコを通さないヴィンテージ系なトーンで、GT2のものと似てます。
GT2の方が歪が強くなり、LowとHighの可変値が広いので、より激しいサウンドが作れる感じです。
こちらはメサの他、VOXのサウンドなども作れる感じで、各種フィルターで調整出来るので、ヴィンテージなトーンを作るのは得意ですd('∀'*)

Leadはスッキリしたディストーションで、正にマーシャルという感じです(笑
扱い易いハイゲインサウンドを作るなら、まずはこのトーンが作りやすいですね(^^)
しかしながらやはり歪は後の製品より弱く、マーシャルで例えるならJCM800辺りまででしょうか。
「よりハイゲインな音を求めるならGT2やBritish、U.S Metalを選べ。ClassicはClassicにしか出せない音があるから選ばれる」
とよく言われますが、的を射てると思います(^-^)
まあ当時はどちらかと言うと、
「これ1台でフェンダー、ブギー、マーシャル、VOXの音が作れ、アンプ無しのライン直でも音作り出来るから場所取りませんよ~」
というスタンスだったのかなと思います(笑
(Rockmanを除けば)世界初のアンプ要らずのアンプシミュですし。

DIPスイッチは、

1のMid Boostは2より若干帯域の高いミドルレンジをブーストし音が堅くなります。
2のMid Boostは正にミドルこんもりという感じで、太くなる反面篭もりやすい音になります。
3のLow Driveは低音をブーストし歪も加えます。ヴィンテージかモダンかの傾向をPresense Driveで調整する感じです。
4のClean Ampは歪量を極端に落とし、クリーンや少し歪んだクリーンを作る際に使います。
5のBright Switchは2kHz辺りのハイミッドをブーストします。
6のVintage Tubesは音圧が下がり、エッジを丸く削りウォームなサウンドにします。
7のSpeaker EdgeはGT2のOff AxisやTM30のU.S.のスピーカータイプのような、高域と低域をブーストしてラウドな音にします。
8のClose Mikingは音圧を下げ、奥行きのある音にします。

こんな感じでしょうか?
俺も最初は全く理解出来ず、取り敢えず全部オフから音作りを始めました(笑
買ってそんなに日が経ってないのでまだまだ試行錯誤ですし(^^;;
取り敢えずまたなにか発見とかしたらPart2書くかも知れません(笑

因みにPSA-1.1、GT2、Classic、キャラシリーズ、Flyrig5のどれかを人に勧めるかと言われたら、

1.(好みを訊いて)キャラシリーズ

2.GT2

3.Classic

4.PSA-1.1

5.Flyrig5

になりますかね。
やっぱキャラシリーズは一番扱い易いし、音も一番洗練されてるっていうのが強みですね(笑
好みが無ければ汎用性の高いGT2で、Classicはディスコン&高い&扱いにくい、PSAは音はどれをも上回る良さですがディスコン&(新品は)超高い、Flyrigは3つもエフェクターが入ってるので安価ですが、如何せんPlexiが使いづらいので(^^;;

BritやCaliのFlyrigは試した事が無いですが、もし単体とそう変わらなければ1番にオススメするかもです(爆

 

20170914 EHX Metal Muff with Top Boost

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前々から欲しい欲しいと思ってたエフェクターの一つ、メタルマフです!d('∀'*)
BOSSのメタル系ディストーションのエフェクター、MT-2や他社のメタルディストーションとよく比較される、ど定番ドンシャリハイゲインディストーションです(笑

今までメタル系のペダルはPlaytech PTHM、Sansamp U.S. Metal、Mesa Throttle Box with EQ、Wampler Triple Wreckと試してきましたが、これはかなり毛色が違う印象です。
まず派生元がBig Muffのためか、エッジが鋭く物凄くザクザクしたリフを刻めます。
PTHMもどちらかと言うと堅くザクザクした感じですが、PTHMより粒がきめ細かく、またPTHMには癖のあるコンプレッションがあるので、メタルマフの方が滑らかです。
他のエフェクターに関してはどちらかというとアンプライクな音を追求してる印象で、メタルマフのような鋭さは無く、あくまでMesaのレクチ系のアンプをシミュしてる印象ですね。
その点でもメタルマフは荒々しいリフに最適だと思ってます。
前々からYoutubeなんかで音は確認してたんですが、動画通りの音が出てきました(笑
普通、動画だと使ってるアンプやレコーディングの仕方で音が変わってくるので、手持ちのアンプで鳴らした時に音が必ず想像と違ってたんですが、これはどんなアンプの個性も封じるので、どのアンプでもメタルマフの音が出せる感じです(^-^)

コントロールはオーソドックスなVol、Gain、3バンドEQ。それに(要らない)Top Boostつまみ(とスイッチ)が付いてます(爆

まずGainですが可変幅がかなり広く、クランチからオーバードライブ、ヘヴィなディストーションまで難なくこなせます。
EQも効きが良いので、ドンシャリなメタルサウンドだけで無く、以外にも70年代のロックなんかもこれで行けます( ✌︎'ω')✌︎

EQはBassがかなり下、Trebleがかなり上の帯域を操作するようになっており、メタル専用という感じです(爆
上げれば低音がズンズンし、高音がザックザクの即席メタルサウンドの完成です(笑
ミドルは大体600~800Hz位の帯域で、上げればミドルこんもり、削っていけばドンシャリ感が物凄く出てきます\(^^)/
ベースと(特に)トレブルを下げ目にしてミドルを1~3時くらいにし、ゲインを12時前後で合わせると、硬い音ではあるけど意外にもエッジが削られた分厚いディストーションを得られます(まあそれ用の音を出すためにこれを買う人はいないと思いますがw)。

Top Boostは更にハイミッドを加える感じで、従来のザクザクなエッジが削られて刺激が弱くなる代わりに音が若干太くなります。
ザクザク感が弱まってピーキーになりがちになるので、俺は基本使いませんし、多分使う人は少ないんじゃないかと思います(笑
9時以下で運用する人もいますが、オフとそこまで変わらないので無理矢理使ってる感が漂います(爆
ソロ用に音を太くして抜けを良くするくらいでしょうか?
なら他のエフェクターとスイッチャーを併用した方が断然マシなような(^^;;

激しいリフを多用する曲などでは使い勝手は抜群です!
逆にメロスピなどソロを多用する楽曲は苦手な感じで適材適所ですが、俺はこれかなり気に入ってます!
(ツイッターのランキング変えると思いますw)

 

同社のメタルマフのミニ版のMiniやMicroは論外で、メタルマフとアナログコーラスのNano CloneとアナログディレイのMemory Toyを3in1したTone Tattooとはかなり悩みましたが、アナログのコーラスとディレイは他社のを単体で持ってますし、ミドルがプリセットになってるのが気になったので(2種のスクープ)単体にしました。

20170905 個人的アンプ考(デジタルモデリング編)

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BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

 

 

 *デジタルモデリングアンプの1つ、BOSS eBand JS-10

 

今回はデジタルモデリングアンプに関しまして、個人的な観点で書いていこうかなと思います。

まず黎明期のものの特徴として、
・レイテンシー、即ち弦を弾いて拾った音を増幅して加工し出力する速度が極めて遅く、ピッキングに対する反応が悪い。
・ギターのvolノブに対する追従性が皆無。
・デジタル臭い。
というレッテルがよく貼られ、今でも一部の人(特にフルチューブユーザー)にしてみれば尾を引いてる現状があります。

まずレイテンシーですが、俺が使ったデジタルアンプ(JS-10)は2012年の発売で、レイテンシーなんてものは全く気にならないです。
しかしながら、恐らく90年代初頭から半ばのものに関しては聴感上かなり気になるくらいズレが生じてたのかもしれないですね。
要は中のCPUの処理速度に依存してますから、当時のスペックだと時間が掛かっても仕方ないのかも知れないですね(-.-)y-., o O
あくまで「これ1台で色々なギターサウンドが出せますよ」みたいな立ち位置なんでしょう(笑

次にギターのvolに対する追従性の悪さですが、これは分かります。
まずディストーションペダルでKORG 104ds Toneworkというのを持ってるんですが、これはギターのvolを絞ってもディストーションが派手に掛かり、歪量をコントロールする事は不可能です(笑
またJS-10でもGT-100相当のCOSMモデリングが使われてて、ギターのvolに反応するらしいのですが、確かに絞るとクランチなど作れますが、なんか入力音量を感知して意図的にクランチやクリーンを作ってるような感じで、ある所まで絞ったらクランチ、クリーンと滑らかには変わらない感じです。
しかも掛かってるエフェクトはがっつり掛ったままなので違和感があります(笑
104dsが90年代、JS-10が2012年なので、その間に発売されたもので特にギターのvolについて言及してないものはおそらく反応はしないんじゃないかなと思います。

最後にデジタル臭いという言葉について俺の意見を書きます。
上記のギターvolの追従性の悪さも含まれますが、要は音が平坦で音圧が無く、チューブやアナログソリッド独特の生々しさが感じられない点だと思います。
クリーンもクランチもリードもギターらしい音はするけど、弦を弾く強さや弾き方に対する反応が変わらないか鈍感なので味気ないと感じ、それがデジタル臭いという捉え方もされてるのかなと思います。
ピッキングニュアンス、という言葉が時折よく使われますが、チューブはその弾き方で敏感に変化し、ソリッドは同じような反応をするけど平坦、デジタルだとその反応すらなかったので、
「デジタル=ピッキングに反応しない=デジタル臭い」
という構図が出来たのかもしれないですね。
因みにJS-10ではアナログ程ではないにしろ多少そういうニュアンスが感じられますので、2〜3年前から発売されてるもので、2〜3万円くらいのものに関しては概ね改善されてると思います。
また別の観点として、高域がザクザクと刺々しい歪、ミドルが少なくフラットなトーンの場合もデジタル臭いと言われたりします。
これはデジタル素子を使ってないフルチューブアンプでも、そういうトーンが出れば一部の人がそういうレッテルを貼る場合があります。
10年以上前のマルチエフェクターは大体ディストーションにするとそんな音になるので、その音を基準にして噂が横行したんだと推測してます(-.-)y-., o O
俺が一時期買おうかなって悩んでたLine 6 Spider IVもそんな感じの音で、案の定欠点としてデジタル臭いという言われ方をされてましたね(ノ_<)

2017年現在ではデジタルアンプのクオリティはほぼ頭打ちになり、2〜3年前から発売されてるAxe FX IIやKemperなどは今のライブでもちょくちょく見かけます。
またAmplitubeやBIASのようなPC用のソフトウェアでもチューブアンプらしいサウンド、反応の仕方、速度は顕在で、ライブで使ったとしても十分実用レベルだと思います。

20170904 Peavey Backstage

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練習用アンプとして昨今注目が徐々に集まってきてる、Peavey Backstageを買いました(^ν^)
最上位機種のBanditも所有しておりますが、6.5インチスピーカーの10wでどこまで迫れるかというのも気になりました(笑


コントロールはOD用ゲイン、Ch切替SW、クリーンとOD共通Vol、2バンドEQと他社の練習用アンプと同じ仕様になってます。

で、肝心の音なんですが、完全に練習用アンプを凌駕してます(爆
セールで7千円弱で買ったのですが、同価格帯(定価1万円前後)のアンプだととても太刀打ち出来ないと言いますか、ヘッドホンアウト使ってPAに送ればそのままライブも出来そうな勢いです(笑
Banditと同じようにTranstubeテクノロジーが採用され、全体的に音圧があり、温かみがあり、太い音です。

クリーンはチューブらしく立体的、奥行き感があり、所謂鈴なりな音を奏でます。
トランジスタはおろか、2万円前後の安価なチューブアンプより断然良い音です。
またエフェクターの乗りも良く、モニター代わりにも持ってこいです(^-^)
チューブらしく温かみがあり、エッジが自然に丸くなってる感じなので弾いてて疲れず心地よいです。

ODもまた格別で、ミドル分厚いチューブライクなディストーションを効かせてくれます^^
気になった点として高音が弱く、個人的にトレブルを9くらいまで上げて良い感じになりましたが、80年代のHR/HMなら8でもいいと思います。
(もしかして9=90年代、8=80年代なのかな?w)
歪がきめ細かく、またクリーンと同じくウォームなのでいつまでも弾いていられるサウンドです。
(どっちのトーンも良過ぎなので、事ある毎にCh切替SWを弄るのが面倒w)
ゲインノブでクランチ〜ディストーションまでこなせ、ギターのvolノブでもゲインコントロール出来ます。

EQに関してはちょっと特殊な効き方をするので説明します。
まず両方EQ0でミドル特化型の大変篭った音になります。
それぞれのEQをいじる事により、Trebleはより高い帯域、Bassはより低い帯域にシフトする感じで、言うなればパラメトリックEQのような効き方をします。
なので通常のアクティブorパッシヴEQみたいに音量が上がったり下がったりはしないです。
全体的に高域が弱いので、Trebleは右に回しつつ、Bassつまみでベース〜ミドル間の帯域の調整をして音作りすると楽です。
両方MAXで(ミドル強目だけど)ドンシャリな音も作れます。
EQをどう弄っても音量が上がらないのは個人的に大変便利ですね(・ω<)
更にクリーンとODで音量に差がないのも大きいです。

流通量がまだまだ多くないので店頭で見かける機会は少ないかもしれませんが、俺としてはイチオシな小型アンプ(最早練習用の括りには入らないw)です!

20170828 個人的アンプ考(ソリッドステート編)

Banditも再購入したので、アナログのソリッドステートアンプについて自身の経験から書いていきたいと思います。

 

まず、ソリッドステートはチューブとは違い、音の良し悪しの落差が激しいと思います。

というのは、チューブは文字通り真空管を使ってるので、スピーカーのグレードではかなり違って来ますが、最低でも真空管特有の奥行きがあり太く温かみのある音を享受出来ます。

 

対してソリッドステートは使われてるオペアンプのグレード、回路構成、スピーカーでガラリと変わってしまいます。

 

ソリッドステートアンプは大別すると、

・ソリッドステートらしいトーン(クリーンはフラットで、歪はザクザクとエッジが効いてる)

・クリーンか歪、または両方共チューブに違いトーン(クリーンは奥行きがあり、歪は滑らか)

・上記のどちらでもないトーン(後述)

という感じです。

 

まずソリッドステートらしいトーンは、みんなが挙げるのはJC-120だと思います。これが一番有名、定番です。

クリーンがフラットで硬い音というのは的を射ています。

他にも一部の例を挙げると、Fender Frontman 10、Orange Crush 12L、Hughes & Kettner Edition Blue 15DFXなど、安めのアンプが多いです。

これらのアンプは、大抵はアンプに左右されない歪ペダルとの相性は抜群です。

逆に言えば、アンプの味付けなどに使われる事の多いエフェクターだと、ただでさえ硬い音が強調されるような気がします。

また、アンプ直での歪はザラザラとファズのようなものが多く、評価はあまり高くないのが多いです。

JC-120の歪はザラザラの成分が太くなったような感じで、音が割れてるような印象です。

後述のプリアンプにエフェクターの回路を積んだタイプもありますが、それらは値段が一気に跳ね上がります(笑

 

次に、クリーンや歪がチューブに近いアンプですが、これらは値段が(ソリッドステートとしては)かなり高いものが多いですが、その分人気で高評価なものが多いです。

 

まず安めのものとしてはVOX Pathfinder 10が挙げられます。

 

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

 

パス10はクリーンが上記のソリッドアンプらしからぬ太くて温かみのある音を奏で、値段は超安価もあって定番の初心者向け、自宅向けアンプに推奨されたり、初心者セットに大体付いて来たりします。

歪はそのままだとザラザラなファズなので長年評価は最低でしたが、近年EQの設定によってはなかなかいい音を奏でると徐々に見直されつつある?

 

またパス10と同じく、長らく愛用されて来たPignose 7-100Rなども挙げられます。

 

Pignose ピグノーズ エレキギター用ミニアンプ 7-100-R

Pignose ピグノーズ エレキギター用ミニアンプ 7-100-R

 

 

こちらは元々のヘッドルームが低く、Volを上げると自然に、イナたく柔らかく歪んでいくので、ソリッドらしからぬ独特なトーンにファンも多いです。

小型で電池駆動可能というのも魅力の一つです。

 

しかしながら、上記の2つのアンプは歪ペダルとの相性は(個人的には)イマイチな気がします。

パス10はプリアンプの個性が強く、どんなペダルを使ってもパス10の歪のような音が出て来ます。

アンプの個性を強烈に封印するRockman(笑)ですらパス10の音にさせられました(爆

Pignoseはヘッドルームが低く歪みやすいので、歪ペダルを繋ぐと音割れが起きやすいのが難点です。

 

安価で小型、クリーンも歪もチューブらしいソリッドステートアンプとしては、古くからあるMarshall MG10CFやPeavey Backstageがあります。

 

Marshall MG-Gold シリーズ ギターアンプコンボ MG10 GOLD

Marshall MG-Gold シリーズ ギターアンプコンボ MG10 GOLD

 

 

どちらもシリーズの一つで、プリアンプが同じ構成になっており、各種機能の有無やスピーカーのグレード、W数で値段が変わってくる感じです。

MG10CFやBackstageはその最低限の機能で各々の良さを堪能できるようになってます。

 

まずMGですが、クリーンも歪もMarshall風にチューンナップされた感じのトーンで、クリーンは多少奥行きを感じ、歪はドンシャリサウンドを奏でます(笑

エッジが徹底的に削られ、滑らかなトーンを奏でますが、逆に言えばチューブよりもエッジが削られてるような気がするので、人によってはキャビネットシミュレータを搭載してるような違和感すら覚えるかもしれません(笑

因みに昔のバージョンのもの(CDシリーズ)はFDDというスイッチがあり、押すと音が太くなり、温かみのあるフィルターが掛かる機能でしたが、現行のCFシリーズはデフォルトでチューブに近いトーンにチューンナップされてるそうです。

 

次にBackstageですが、こちらはTranstubeテクノロジーという、チューブのようなニュアンスを加える回路が搭載されています。

このTranstubeテクノロジーは80年代に出て、今尚ロングセラーのBanditで一躍有名になりました。

こちらはキャビシミュ的なものとは違い、スピーカーは生かしつつチューブのようなトーンを奏でるので違和感は皆無です。

なのでMGなどとは違いごく自然なサウンドを得られ、安さもあってか近年安アンプとして評判を得てるものの一つです。

欠点を挙げるとするならば、上位機種とスピーカーのグレードの差が激しく、Backstageだと歪の音が篭るという意見が挙げられます。

またどちらもエフェクターの乗りが良く、特にBackstageにおいてはパス10に変わって定番になりつつあります。

 

次に高価なものとしては、現行品でBOSS WAZA Amp、Marshall MG101(102)CFX、Tech21 Trademark 30やPeavey Bandit 112などが挙げられます。

 

 

 

Marshall MG102CFX MG Series 100-Watt 2x12-Inch Guitar Combo Amp [並行輸入品]
 

 

 

PEAVEY Bandit 112 100W コンボアンプ 【国内正規品】

PEAVEY Bandit 112 100W コンボアンプ 【国内正規品】

 

 

 

ますWAZAですが、これはBOSSが近年発売したソリッドステートのアンプで、フェンダー系のクリーンやツィード系のクランチ、Brown Soundを基軸としたリードサウンドを得られます。

またTone Capsleを使えば、著名なアーティストが直々に開発に携わったトーンが得られます。

よく言えば多機能、悪く言えば没個性でしょうか。

またチューブアンプと大差ない価格なのもネックになってるような気がします。

歪ペダルの乗りは比較的良く、リードサウンドにブースターの役割のエフェクターを使っても悪くないです。

 

次にMG101CFXですが、これは10CFの完全な延長で、プリアンプでトーンを完結させてスピーカーのグレードにあまり左右されない仕様になってます。スピーカーの径で低音やレンジは変わりますが。

W数が上がり、4ch仕様、各種エフェクトや独立ディレイ、独立リバーブ、ループなどが追加されてます。

100w帯のアンプとしては安価ですが、MG15〜30辺りに人気が集中してるのであまり注目はされてないような気がします(笑

エフェクターの乗りはMGシリーズ通して安定してますが、リードchに対してブースターの乗りは良くないです。

 

Trademark 30はSansampのプリアンプを搭載し、良くも悪くもSansamp独特のニュアンスが出てます。

プリアンプに単品のGT2の回路を搭載し、ミドルEQ(500Hz)を加えられてます。

ベースがGT2なので音作りの幅が広く、現行のアナログソリッドとしては人気機種の一つになってます。

スピーカーはTech21のカスタムで、デフォルトでミドル寄り、スピーカーシミュでミッドハイを強調したり、低音と高音を強調してラウドなサウンドに出来たりします。

歪ペダルの乗りは、InputだとSansampの回路を通るので悪く、リターンに挿すとミドル寄りなスピーカーなのでかなり良いです。

 

Peavey Bandit 112は、基本はBackstageと一緒ですが、スピーカーが同社の人気のBlue Marvelを搭載しており、歪の抜けが段違いに向上してます。

クリーンも歪もどのモードも単体で使い勝手が良く、またエフェクターの乗りも良く、w数を変えられるので守備範囲が広いです。

MGやTrademarkとは違いスピーカーの個性を活かしてる点がシミュとは違う感じです。

個人的にはソリッドステートのアンプでは一番好みかもしれません(笑

 

最後にソリッドらしくもチューブらしくもない、独特なトーンを奏でるアンプとしては、Rockman XP-100、Randall Warheadなどが挙げられます。

全て生産完了品です。

XP-100はラックエフェクターのXPRをコンボアンプにしたようなもので、スピーカーの個性は完全にシャットアウトし、クリーンも歪もRockmanの「あの音」が出てきます。

正にWAZAとは真逆で良くも悪くも超個性的てす。

因みにエフェクターの乗りは、リードに対してブースターなどはよく使われますが、クリーンにして歪ませるハイゲイン系のエフェクターはあまり使われないです。

Warheadは故Dimebag氏のシグネチャーアンプで、ベースはソリッドらしいアンプなのですが、重低音を強調し、高音をメタルサウンドらしいトーンに調整し、サスティンを強調したフルチューンされたものとなってます。

ソリッドらしく音の出は速く、Dime氏の為のアンプという感じです。

クリーンはソリッドらしくJC-120よりなフラットで透明感あるクリーンとなってます。

 

他にも名機と言われたMarshall Lead 12、Peterson P100G、Gibson Lab 212、Fender Stage Lead IIなどあり、ソリッドステートは奥が深いです(^ν^)