Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180525 アンプライクペダルとペダル(笑)

以前から「アンプライク」系のペダルにドップリとハマってるのですが、逆に言うとアンプライク系と呼ばれるペダルが「普通」のペダルに比べ圧倒的に所有しており、「普通」の基準が分からなくなってきたフシがあります(笑

(もうここまで来ると「アンプライク」というプラシーボ効果にやられてるのかも分からんね(-.-;)y-~~~

アンプライク系ペダルは、まず音以外で普通のペダルと比べた場合、以下の事柄が挙げられます。

1. 圧倒的に高価。

2. 何かしらのアンプのエミュレート、シミュレートをしている事を謳ってる。

3. 普通のペダルは圧倒的に9Vで運用してるのに対し、アンプライクペダルは9Vを使って内部で昇圧するか、12〜18Vまで対応してるものが多々あり、中には24Vまで対応してるのもある。

4. MOSFET、JFETなどの真空管に似た歪み方をするトランジスタをよく使われる。

5. エフェクターらしい歪方をするとされてるクリッピングダイオードや、コンプとEQと歪をセットにしたオペアンプとは違い、ディスクリート回路(歪、コンプ、EQなどをそれぞれ独立させて作る回路)を多用される。

 

特に2と4、5は宣伝文句で多用され、今では当たり前とすら思ってしまうくらいです(笑

エミュ、シミュされるアンプはほぼ100パー真空管アンプなので、

アンプライク≒チューブライク

と認識してもいいと思います^ ^

 

しかし、俺としては少しだけ疑問がありまして、本来オーバードライブとかディストーションは、真空管アンプをフルアップさせた時に得られる歪を、自分の好みの音量で、足下で自在にオンオフ出来るようにするためのものだと思ってますので、従来のオーバードライブやディストーションも「アンプライク」という位置付けだと思うのですが、違ってたらさーせんm(_ _)m

(確かBOSS OD-1のコンセプトはそんなだった筈)

 

まあでも最近のアンプライクペダルでは細かい点まで指摘されるようになり、

1. 真空管のように低域と高域が丸くカットされたトーン

2. 真空管のように温かみがあり、太く、コード弾きでも1音1音が潰れず明瞭に出る。

3. 真空管特有のコンプレッション(SUG)。

が挙げられます。

特にあまり目立たないと思われる3は超重要視され、ただのコンプではなく「真空管特有の」コンプが再現されてるかどうかで評価が変わってくる感じですね。

 

では、実際アンプライクと普通のペダルを比べ、どう違うのか個人的に検証しました(^_^)v

 

Megalith Delta vs Playtech Heavy Metal

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両方ともハイゲインディストーションペダルで、どちらもEQの可変幅が広いという特長があります。

違いとしてメガリスは同社のハイゲインチューブアンプを再現し、プレイテックはアンプライクという味付けが一切無い点ですね。

なので上記の比較なら、アンプライクとはなんぞや?というのが浮き彫りになるかと思い、このチョイスにしました(笑

(因みに値段は約10倍の差がありますw)

 

まず第一印象として、プレイテックは高域が強くてエッジが鋭く、それを聴いた後でメガリスを弾くと高域が丸まって聴こえます。

またメガリスでは篭ったような音にも聴こえました。

なので即席で刺激的な音を求めるならプレイテックが良いですね。

しかしながら弾き込んでいくと、メガリスのアドバンテージが段々見えてきました(^-^)v

まず音が太い、というのはそのまま音圧に繋がり、その音圧は空気感、迫力に繋がる感じです。

これは文章で説明するのが難しく、体験すると一目瞭然ですね。

これを経験した後でプレイテックを弾くと、音が細くて硬いという印象を受けました。

またメガリスの方がアンプライクよろしくコード弾きでも1音が明瞭で、その結果奥行き感、立体感があります。

プレイテックはコード弾きで音が混ざってしまい、細くて平坦な印象を受けるものの、抜けは抜群に良いです。

ピッキングニュアンスは、どちらもハイゲインなのでそんなに気にする人はいないんじゃないかなって思ってるんですが、一応書いておきますと僅かにメガリスの方が反応が良い程度ですね。

ギターvolによる歪の減衰に関してはメガリスの方がクリーンに近づきます。

なので絶対的にアンプライクが良い、というわけではなく、一長一短があるという感じで、自分の好み、楽曲の方向性で決めるのが良いのかなと思いました。

 

 

20180521 Suhr Eclipse

 

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Riotで一発当てて一躍人気ブティックペダルの仲間入りを果たしたSuhrのペダル部門ですが、去年のNAMMショーで突如発表されたこのデュアルオーバードライブのペダル、瞬く間に注目の的になりました(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ★

僕としてはRiot買うまでは、

「Riot = JOYO Us Dream = 平凡なディストーション」

という方程式(笑)が成り立っており、巷で話題中であろうとそんなに気にしてませんでした😅

(ああ、あのSuhrから新しいペダル出たのね、みたいなw)

で、Riot Reloaded買った後はSuhrに対する評価がガラリと変わりまして、更に、Eclipseの発売後の評価も軒並み高く、試さざるを得ない状況に置かれました(爆

そしてJHS Twin Twelveと迷った挙句、こちらを先に試すことにしました٩(ˊᗜˋ*)و

 

コントロールはVolとGain、3バンドEQがそれぞれ2chに振り分けられており、1つのペダルで2つのそれぞれ設定を変えたEclipseを切り替えて使えるようになってます。

 

ゲインの幅が評判通り広く、片方でジャカジャカストローク用の軽いオーバードライブ、もう片方は重厚なリフやソロ用のヘヴィディストーションとトーンを作り上げることが出来ます。

但しパラレル接続とかで2つのchをミックスしたり、片方をブースターでもう片方をディストーションにしてバッキングとソロを使い分ける、という事は出来ません。

 

3EQはパッシヴらしいのですが、非常に効きが良く、俺的にアクティブと錯覚するくらいですね。

Bassは重低音、やや尖った形で帯域を操作する感じで、聴覚上は125Hzくらいですかね。

125Hzをピンポイントで調節する感じで、最大まで上げても散らばったり、篭ったり、ブーミーになったりすること無く、タイトさを保ちつつ箱鳴りのような感じを強調します。

これはRiot (Reloaded)と似てますね。

Midは1kHz位をこれまたピンポイントで弄る感じで、下げると音が篭もり、上げるとややハイミッド寄りなミドルを強調します。

Trebleと後述のVoiceノブと相互に操作して音の抜けや分厚さなどを調整するといいかもしれません。

Trebleは2.8~4kHz帯の調整で、普通のトレブルつまみという感じですが、Voiceコントロールとの兼ね合いで高域がかなり絶妙にコントロール出来るので、Voiceを上げてこちらを下げたりとか、その逆なんかでも音作りが幅広いです。

但し最終的にはVoiceが最優先されるので、あくまで補助、微調整用と割り切った方がいいかもです。

 

Voiceは2ch共通のトーンコントロールで、高域の増減の他、歪みの粒のきめ細かさなどもここで操作します。

12時より下げるとモコモコ感が増し、上げるとRiotのようなきめ細かい歪み方になります。

2ch共通で、かつ強烈に効くので、このノブで両chの歪の傾向が決まってきます。

 

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全体的なトーン、歪の傾向としてはRiot (Reloaded)に非常に近く、余計な低域と高域をバッサリとカットしてミドルに集中させてる感じです。

Riot (Reloaded)が500~800Hz帯が強調されてるのに対し、こちらは1kHz帯をなだらかに上げてフラット寄り、良くも悪くもRiotの癖を改善したという印象です。

歪のきめ細かさはRiotの方が僅かに上(Voiceタイプはシリコン)、その点滑らかさはEclipseにあり、これも完全に好みですね。

歪の強さはRiot Reloadedより若干弱め位で、Riot位でしょうか。

高域の強さは圧倒的にEclipseにあり、Riotでも音の抜けは良いんですが、更に改善されたという印象。

RiotやCAE OD-100などの歪がドンピシャならこれも受け入れやすいかも知れません。

Eclipseで作ったバッキング用クランチとリードサウンドが好きなら、2in1で3万強位の値段なので非常におススメです!

20180511 Mavis HA-3 Headphone Amp

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来月エフェクターを買いたいな、と熱望しております(爆

(Suhr Riot ReloadedにどハマりしてるのでEclipseか、JHS系に興味があって且つ他のメーカーと競合しなさそうなTwin Twelveが欲しいかな?w)

兎に角「アンプライク(特にチューブライク)」なペダルが大好きで、それに耳が慣れてきてるせいか、「普通のディストーション」の基準が分からなくなってきたような気がします(笑

 

本題に戻りますが、今日色々整理してたところ、約5年くらい前に買ったヴィンテージ(笑)ヘッドホンアンプが出てまいりました汗

Mavisブランドのヘッドホンアンプ、HA-3です。

Mavisとはイシバシ楽器のオリジナルブランドで、主にストラトやテレキャス、レスポールタイプのギターやジャズべプレベなどのベースなどを製造してました。

その後レスポールタイプはGibsonとの契約?により廃止されて、代わりに独占的にGibson傘下のMaestroブランドの格安レスポール(Gibson傘下なのでレスポールを名乗れる)に移行し、現在はブランドそのものが無くなってるみたいです。

今回はそんなmavisブランドのレア(笑)なヘッドホンアンプを超久々に使ったので感想を書きます。

まず何故当時これを買ったかと言うと、Rockman X100と比べたかったからです(爆

Rockman X100を初めて手に入れて感激してた時分で、楽器屋に自慢しに回ってた頃でしたww

で、自慢ついでに投売り状態でかなり安かったコレを買ってX100と比べたいという馬鹿な好奇心(笑)もありました^^;

店員にその経緯を話したところ、

「いやいや全く比べられるものではない(笑」

と言われた記憶がありますw

(X100に対して畏れ多いって意味ね^ ^)

(つか自社ブランドに誇り持ちなさいよ、って思ってましたw)

 

コントロールはいたってシンプルで、オフと2段階の音量調節、クリーン、オーバードライブ、ディストーションを各々の3wayスライドスイッチで切り替える仕組みとなってます。

 

まず印象的なのは、ヘッドホンだとかなり音がでかいです(笑

出力レベルが高いのか、一部のオーディオインターフェースとかモニタースピーカーだと音割れする可能性はありますね(うちのMSP-3では大丈夫でした)。

 

クリーンはソリッドステートアンプらしい癖の無いクリーンで、チューブのような奥行き感、コンプレッションは無い代わりに、フラットな印象を受けました。

因みに、ギターとHA-3の間にディストーション(今回はボグナー赤)を挟んでモニタースピーカーで鳴らしたところ、とても使えないトレブリーなファズサウンドが出てきたので、エフェクターとの相性は最悪です(想定してないだろw

 

オーバードライブも同様、フラットでソリッドらしい音ですが、安アンプで聴ける バリザラ感は無く、まあまあ使えるかなという音ですね。

ごくごく普通のオーバードライブですかね(そもそも俺の基準がRockman→Sansamp→諸々アンプライクペダルの流れなので「普通」の基準は曖昧になってしまってるんですがw)。

 

ディストーションもオーバードライブのゲインを増した延長という感じで、癖がなく扱いやすい分、味とかカラーみたいなものは全く無いです。

もう少し詳しく書くと、

1. 歪方は粗めで、オールドマーシャルとフェンダーベースマンとかの部類(決してチューブのようなSUG感、奥行き感、コンプ感、温かみがあるなんて書いてないですよw)。

2. ピッキングニュアンスは皆無。この時点でそれに厳しい人には論外。またギターのvolへの追従性も皆無で、絞ってクリーンなんかも出来ない。

3. 低域はブーミーで散りやすいので、古いロック、ハードロック向け。メタルやモダンハイゲイン 、2018年初頭時点で流行りのDjent系の音は出せない(爆

4. ミドルは正直無い(爆

という表現だと語弊があるので詳しく書くと、本来エレキギターは中音域が一番聴こえが良く、そこをアンプメーカーやスピーカーメーカー、エフェクターメーカーが綿密にチューニングして各々のカラーを出してるけど、コレに関してはエレキギターに余計な高域と低域をカットしただけで、後はクリッピングで歪加えてお終いという感じ(笑

なのでペラペラで味気ない感じがある(さっきも書いたけど、俺が使ってきた機材がキワモノばかりなので感覚が麻痺してるのもあるかも?w)

5. 高域はヘッドホン出力を前提にしてるためかなり押さえ込まれ、キャビシミュを通したようなハイミッドが多少出る仕様になってる。

ヘッドホン出力≒ライン出力≒Sansamp(笑)

と考えてる俺としては中々使いやすかったり。

この押さえ込みが、従来のソリッドステートアンプらしいバリザラ感を緩和していい方向にシフトしてると思う。

6. 当然ながらチューブのようなコンプ感、温かみ、奥行き感、音の分離感は皆無。あくまで手軽にギターらしいドライブサウンドがヘッドホンやモニタースピーカーなどで楽しめると割り切って使う感じ。

 

早速比べました^_^

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まず値段は

X100 (1984年当時¥68,000)

Guitar Ace (2010年当時¥9,800)

HA-3 (2013年当時¥1,000円前後)

です(笑

(本当はヘッドホンアンプの雄、Amplugも参加させるべきなんですが手元にないorz)

で、音なんですが、やはりRockman系はエレキギター用に徹底してチューニングされてる感じで、それと比べるとHA-3は(特にミドルが弱いため)薄っぺらさが露骨に出てる印象です。

強いて利点をあげると、

1. Guitar Aceはイミフな位強過ぎるコンプレッションが掛かっており(ピッキングした時音が小さく、その後音が大きくなってサスティンが伸びていく仕様)、それが演奏自体にも悪影響が出てくるので、それに比べたら癖がないかな?って感じですw

2. Rockman系は低音がタイトで、且つかなりカットされてるので、ブーミーでイナたい音が欲しくなったらHA-3に切り替えて堪能出来る(笑

3. 壊れた時の精神的ダメージが低い(爆

 

今はディスコン商品ですが、あえて探す必要もないでしょう(笑

ヘッドホンアンプならAmplugがありますし、寧ろギター直で付けられるAmplugの方が有利かと。

 

 

20180429 Bondi Effects Sick As Overdrive Pt.2

味気ないソリッドステートアンプのクリーンサウンドにツヤと鈴鳴り感を与えチューブらしい上品なトーンに変化させたり、単体でチューブアンプのような膨よかなオーバードライブサウンドを奏でたり、一部のアンプやエフェクターに対しゲインブーストとして使う事によりニュアンスやトーンをアップグレードしたようなハイゲインサウンドを得られたりと、何かと便利で非常に気に入ってるSick Asです(*≧∀≦*)

今回はいくつかのエフェクターやアンプに「ゲインブースト」として使い、それぞれどのような効果が得られるかやってみました(`・ω・´)ゝ

 

1. Bogner La Grange

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前回はEcstasy Blue(以下青)に使い、昔のMarshall SLP特有のもたつき感(なんつーかピッキングした直後は音量がほんの少し下がり、その後直ぐに音が滑らかに大きくなって同時に長いサスティンが得られる感じ?)が非常に気に入っておりましたが、

「なら最初からPlexiをとことん目指したコレならどうなん?」

という感じで、超期待して試しました(笑

 

結果、まずLa Grange側でvariacをオンにしてSick AsのVolumeをMAXにすると、まんまBig Muffみたいな音が出ます(爆

Big Muffよりエッジが立たない感じで安っぽい音ですね(笑

Tripleナントカ(笑)っていうペダルの「Contour」つまみMAXにした時と丁度おんなじ感じで、こんな音を求めるならビッグマフ買え、って感じです(笑

この現象はSick AsのVolumeが12時を過ぎると起きる感じなので、ゲインブースターとして使うなら音量は真ん中、Gainは0ですね。

それを踏まえてSick Asを使った所、La Grange基Plexi系特有のブーミーな低音が急激にタイトになり、まるでJCM2000みたいになった感じですw

La Grange自体結構癖があり、かなり人を選ぶエフェクターですが、コレを導入すればモダンなマーシャルに変貌し非常に扱いやすくなります。

ちな参考までにFriedmanぽい音にした設定↓

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Sick Asで更に低音を削ってタイトにし扱いやすくした感じです。

La Grange側で多少ブーミーさが残るので、合わさって奥行き感のある低音になりかなり気に入っております。

 

2. Burnley Distortion

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引き続きBognerペダルです。

前回Wessexで試して中々使えなかったので(笑)、こちらも期待はしてませんでしたが、結果は意外な事に(ΦдΦ)

まずLa Grange同様低音が締まります。

しかしながらこれは完全に人を選ぶ変化だと思います。

あくまでハムバッカー × Burnleyのトグルスイッチの「T」ポジションでの話ですが、Burnleyの低音はブーミーというより飽和感のある独特で絶妙に設計された重低音という感じで、Sick Asを導入するとタイトになり前に出る感じです。

Burnleyでは低音の出方でかなりトーンが変わり、オリジナルだとまんまBogner系統の音、Sick As導入でSuhr RiotともBE-ODとも違う独特なMarshall系のモダンハイゲインペダルという感じで、俺はどちらも好み、多分巷受けするのはSick As導入の方かなと思いますd('∀'*)

因みにSick As側の音量をMAXにすると、ピッキングした時に若干ファジーなニュアンスがあり、これは3時より下がると急激に普通の音になります。

このファジーな感じはSansamp U.S. Metalにも通ずるところはありましたねナツカシ

結論としては。。。Good!です(d('∀'*)

 

3. JC-40 Distortion

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「JC-120のディストーションはク○だけど、JC-40では中々マシになった」と言われているJC-40のディストーションですが、Sick As使った所マシどころではありませんでした(爆

もううちにあるPeavey Banditにも引けを取らない、ミドルが豊富で音が前に出るチューブライクなドライブサウンドが得られ、JC-40に革命が起こりました!(笑

特にミドルは顕著で、Sick Asオフだと全体的にペラペラスカスカの味気ないミドルゲインドライブなのですが、Sick Asオンにした途端音の粒が際立って分離感が増し、ギターに美味しい部分のミドルが豊富で分厚いハイゲインディストーションが得られました!Y(><。)Y

最近JC-120も「JC-120B」から「JC-120G」に変わり、ディストーション回路の仕様変更があったらしいので、Sick As導入すればJC-120のディストーションも戦力になるやも知れませんね(^^)

Sick As侮りがたし。。。

 

4. JOYO Sweet Baby Overdrive

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こちらは確かに全体的に分厚くなり、いい方向にハイゲイン化してますが、どうしてもSHODと比べると音の細さ、ファジーな感じなど粗がが目立ち遠く及ばない感じですね。。。

ディストーションとしては素晴らしいのですが、Sick Asが大部分をになってる感が否めないです。

これ系統のオーバードライブは、バッキングやリズムパートでSick Asをオフ、ソロでオンにするなどして使い分けが容易なのが強みですね(^-^)

 

5. Suhr Riot Reloaded

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以前から思ってたより歪量が少ないな、と思い試しました(笑

結果、歪はブーストされるものの、Riot特有のアンプライクなふくよかさがまるでコンプを置いたかのように潰され、全体的に音がやや細くなった印象を受けました。

何というか、ハイがやたら主張してる感じで、歪みの粒がきめ細かくなりサスティンが長いので、平坦な感じですね。

で、Sick As側 or Riot側のハイを落としたり、Riotのゲインを落としてバランス取りを試みるも、やはりRiotそのものが完璧にトーンをフルチューンされており、余計なブースターは要らないという感じを受けました。

Riotは基本後段にモジュレーションとか空間系のみでアンプは音量を上げ目にする、というのがベストかなって思ってます(-。-)y-゜゜゜

 

6. Sansamp系

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ClassicやOxfordは(GT2やキャラシリーズ等に比べ)ゲインが低い、という事で早速ゲインブーストしてみました(・ω<) 

まず、Sick Asのオンオフ関わらず同じゲイン量(最大か、最大より若干下げ)で試したところ、あまり変わりはありませんでした。

なんつーか、Sansamp系はこのブログでよく書いてるSansamp特有のコンプ感を追加するコンプレッサー、歪回路、アンプ無しでアンプらしさを出すためのフィルター、キャビシミュみたいな感じのが全部入って完結してる感じで、ブースターを繋ごうが意思を曲げないという感じですね(笑

EQも前段になる為ほんのり効く感じで、劇的には変わりません。

因みにSansampのゲイン高めでSick Asの音量MAXだと音が潰れて使えないです(笑

ならばSansamp側のゲインを落としてSick Asでゲインを稼ぐやり方をしたところ、やはりそれ以上は歪まないというSansampの歪の限界点はありましたが、Sansampのコンプ感が多少消え、代わりにSick  Asのチューブのようなコンプ感と、キャビシミュのフィルターを無視して音が前に出る感じを受けました。

Sansampの癖が嫌いな人はお試しあれ(=´∀`)人(´∀`=)

(因みにOxfordとSick As、どちらがBaxに近い音を出せるかというとS(ry

 

7. Rockman Sustainor

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某ギタリストがRockmanにBOSS SD-1を繋いでゲインブーストしてるというお話がちらほら見受けられますが、ならSick Asはどうなのか?

という事で実験しました(笑

結果、SD-1同様ゲインブーストもされてるんでしょうが、ハイミッドが強調されて音が高域側にシフトし、全体的に歪の粒にツヤが乗り、煌びやかなサウンドに変化しましたd('∀'*)

良い感じでエッジが際立ってゲインブーストされてる様に聴こえるという風に思ってます。

SD-1はややミドル寄り、Sick Asはハイ寄りという感じですかね?

そう変わらないです(笑

しかしながら、CLN2だとSD-1は若干歪んでしまいますが、Sick AsはVolを絞ればクリーンですら艶を与えアップグレードさせますので、個人的にはSick Asに分があると思ってます!

 

8. VOX Pathfinder 10

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往年の初心者用王道アンプの雄、パス10で使ってみた所、最初は「同じじゃね?w」という感じでした(笑

因みに比べ方としては、このアンプはゲイン上げるとファジーに歪む性質があり、ある一定の歪量を超えるとブースター足そうがゲインフルテンにしようが同じような歪み方をするので(笑)、Sick Asオフ時はゲイン12〜2時くらい、オンの時はパス10側のゲインを9時で、音が潰れるか潰れないかの境目くらいの絶妙な部分で試しました(^^;)

で、やはり第一印象はプリアンプもスピーカーも安定のパス10クオリティ(笑)なので、補助的な役割のSick Asの効果は然程感じませんでした。

しかしながら耳が慣れてくると、Sick Asの方はやはり一音一音が前に出て、単音だと音抜けが良く、パワーコードだとあからさまに分離感が上でした(=´∀`)人(´∀`=)

またピッキングした時のチューブのようなツヤのあるコンプ感も顕著に出ており、何というか指に絡みつくというか、アンプ単体のゲイン上げた音より粘りのあるサウンドという感じでした。

アンプ単体だとどこまでもドライで、Sick Asより音が引っ込む感じです。

クリーンも同様で、オフよりもオンの方がハイが若干追加されて多少煌びやかになるくらいで基本同じ感じです。

本当に微妙な違いなので、わざわざ導入する必要もないでしょう(爆

 

9. Megalith Delta

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ラストはコレ!(長きにわたってさーせんm(__)m

ボグナー青の時と同様、通常のブースト機能と、Sick Asによるブーストでは果たしてどう違うのか!?が気になり、やりました(笑

まず、Sick Asの方の音量MAXにすると、Megalithでどうゲインを設定しようがBig Muffになります(爆

発振もしてるし、何より完全に潰れてBig Muffに比べ完全に使えない音ですね(笑

つかLa GrangeやWessex同様12時過ぎると歪が潰れてファジーな音が顔を出してくるので、ゲインブースターとしてはこちらも相性はよろしくないです(⌒-⌒; )

なので、ゲインブーストはMegalith本機のもので十分ですな( ´Д`)y━・~~

Sick Asが真骨頂を発揮するのは、その12時の時です。

Megalithのみの音をフラットだとすると、Sick Asのゲイン以外を全て12時にして前段に繋ぐと、ちょびっとだけハイミッドにトーンをシフトし、単音に艶を与え、パワーコードだと分離の良さに繋がり、全体的には音が前に出るような効果を与えます!

これもBurnley同様賛否両論だと思います。

Megalithの低音はスタックアンプらしい重低音かつファットな特性を持ってて、それが全体的な太さや迫力に繋がってると思ってます。

Sick Asを繋ぐと、気持ちハイミッドにトーンが移行するので、ほんーーーの少しだけその低音の特長(特徴)がスポイルされてタイトになり、若干扱いやすくはなりますが、音が軽くなった印象を受けました。

ちな俺自身はこの変化は好きですね(*≧∀≦*)

Megalith単体でも十分良いんですが、そこに一味加えて更に好みな音になるので中々気に入っております╰(*´︶`*)╯♡

特にドンシャリでザクザクリフを刻む場合、Sick As通すとパワーコードの分離感が良くなってハイミッドが追加されるので、奥行き感が増します。

 

なので総評としては、

1. 「ゲインブースター」としては相性で大きく変わる。

2. 若干のハイミッドとチューブのような分離感、艶を与える「トレブルブースター」や「フィルター」としてならほぼ全ての機種で抜群の効果を発揮する。

ですねd(^_^o)

Sick As、益々気に入りました(笑

 

20180421 Bondi Effects Sick As Overdrive

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連日またペダルを手に入れてしまいました( ^ω^ )

 

昨今大人気のオーバードライブ、Sick As Overdriveです!

「ケンタウロス系」と「トランスペアレント系」の融合と謳われ、発売から4年くらい経過しても衰える事なく人気を保ち続けてるもので、ODペダルも大好きな俺としては集めなければなりませんでした(爆

アメリカのケンタッキー州でハンドメイドで作られてるペダルで、バージョンやシリアル毎に回路変更を幾度となく行われており、それに伴いトーンや歪の方向性も結構変わってるとかなんとか(古いのは知りませんし現行のでいいよw

あと初期型は銀色の無塗装筐体にロゴマークと商品名が描かれ、以降はターコイズっぽい塗装に白色で文字が書かれてる爽やかな仕様になっており、これも人気の一因となってます(笑

一時期限定発売で筐体も文字も真っ黒にした仕様もあり、中の回路も別物で音が微妙に違うというのもあったらしいです^_^;

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コントロールはLevel、Gain、Bass、Trebleの4つのつまみと、クリーンブーストとオーバードライブのそれぞれのモードを切り替えるトグルスイッチが付いてます。

 

まずクリーンブーストモードですが、単体で使った場合クリーン〜ローゲインオーバードライブまでカバー出来ます。

チューブアンプなら音圧の底上げ、ソリッドステートならローを落としてミドルとハイミッドを若干追加してチューブらしいコンプレッションを付加する感じです。

特にJCみたいな、ハイとローが目立って中域がスッカスカになりがちなアンプでチューブらしいクリーンが欲しい場合、最良の選択肢になる事請け合い( ^ω^ )

逆にチューブアンプの場合、クランチ止まりのアンプのゲインブースターとして使ったり、クリーンを太くしたり、付いてるEQで補正したりと痒い所に手が届く存在になってます。

オーバードライブモードでは、クランチからオーバードライブまでを担当し、かなり太く音圧のあるドライブを奏でます。

クリーンブーストモードより音量がかなり下がりますので、Levelで適宜補正する必要があります。

これはクリーンブーストでは歪量を落としてヘッドルームを高くしてる為なので、オーバードライブではアンプで言うVariacが効いてるという風に捉えれば、それもまた味かなと思えるかも?w

オーバードライブとは言うものの、かなり歪むのでディストーションの手前という感じですね(まあオーバードライブとディストーションの明確なボーダーラインは無いんですけどねw

エフェクター臭さは微塵もなく、アンプのナチュラルなドライブサウンドという感じで、好きな人には堪らない逸品だと思います。

 

2バンドEQは"アクティブ/パッシヴ"タイプで、12時で(トーン全体の補正はあるものの)フラット、各々を下げると減衰していきミドルレンジが顔を出し、上げると低域と高域がブーストされていきます。

Bassは大体150Hz位のローのブーストORカットで、下げるとタイトになる反面音圧が下がり、上げると箱鳴り感とブーミーさが同時に付いてくる感じです。

Trebleは大凡4kHzくらいのハイミッドで、カットすればかなり篭り、MAXだとエッジの立った音になる、かなり可変幅の広いものになってます。

トレブルブースターとして使う場合はここを少し上げてBassを少し下げたりすると、往年のヴィンテージトレブルブースターっぽくなります。

逆にいっそのこと両方カットしてLevelだけ上げ、TS系よろしくミドルブースターとしても使えたり、そこから効きのいいEQで補正すればオリジナルブースターとしても使えたり可能性は無限です(๑>◡<๑)

アンプやエフェクターの(ゲイン、クリーン)ブースターとしても、単体でクリーン、クランチ、オーバードライブペダルとしても使え、守備範囲が異常に広い傑作と言えるでしょう(笑

 

早速比べました(*≧∀≦*)

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まずはブティック系オーバードライブの雄、SHOD HWとの比較です。

歪の深さ、音の太さ、トーンの可変範囲はSick Asの方が上です。

SHODの方がコンプレッションが薄く、ピッキングの強弱に敏感に対応する感じや立ち上がりの速さはこちらに分があります。

またSHODの方が歪がきめ細かいです。

これは本当に好みの問題ですね( ´Д`)y━・~~

 

ちなみにSick AsをクリーンブースターとしてSHODに使ったところ。。。個人的に超超超極上なハイゲインディストーションが得られました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

元々アンプらしいニュアンスがあるSHODに、ハリとツヤ(化粧品かwww)と音圧とコンプレッションとゲインを絶妙に与えるSick Asの効果で、JCですら10万や20万程度のチューブアンプとタメを張れるふくよかなハイゲインドライブをアウトしました!(よく楽器屋が文の締めに使う慣用句w)

更にSick AsのEQでトーンを補正出来るので、意外に調整の幅は広いし、EQも感覚で掴みやすい感じなので設定が楽です^^

組み合わせにも驚かされましたが、やはりSick As侮れません。。。

 

Sick As vs Wessex

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お次はBogner × Rupert Neveのコラボブティック、Wessexとの比較なのですが、個人的には圧倒的にSick Asの方が好きです(笑

 

TrebleはSick Asの方が「可変値が広く」、BassはSick Asの方が「可変範囲が狭い」ので非常に扱いやすいです。

これはどういうことかと言うと、TrebleはSick Asの方がWessexよりも強いので、エッジの立った音が出しやすく、また微調整も利きます。

Wessexは最大付近でエッジが効く感じで、3時まで下げると途端に篭りがちになるので融通が利かない感じですね(笑

BassはSick Asの方が特定の帯域を狭い可変範囲、つまりピンポイントで上げ下げする感じで、篭らずに低域をブースト出来たり、いい塩梅でカット出来て代わりにミドルを少し出せるので扱いやすいです。

Wessexだと上げると篭ってブーミーになるので、古臭いサウンドを狙うには良いかもしれませんが汎用性は低いです。

 

またGainもSick Asの方が深く、微調整も利くので音作りしやすく、Wessexはあるポイントでガラリと歪量が変わるので、煮詰めて煮詰めて漸く狙った音を出せるという感じです。

 

全体的なトーンとしては、Sick Asは音が明瞭で輪郭がはっきりとし前に出るモダンな音という感じで、Wessexは特有のフィルターが掛かったような篭る感じ、エッジが丸まって柔らかいヴィンテージな音という感じです。

 

ちなみにこちらもSHOD同様Sick AsでWessexをブーストした所、SHODとは違いあまり良い効果は得られませんでした(笑

なんというかSick AsのLevelにシビアに反応し、(勿論ゲインは0で)ある一定の値を超えると音が割れます(笑

なので音が割れない程度にまでLevelを下げなければならず、そうするとゲインとミドルは多少追加されるのですが、安っぽいペラペラな音になり使えません(笑

Bognerのペダル自体あまり他社のブースターとか受け付けない無骨な物が多く、これも単体での運用前提という感じですね。

因みに後段のモジュレーションとか空間系は大丈夫ですよ^^

 

最後はこれd(^_^o)

ボグナー青との比較です。

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こちらはWessexとは違い、かなり接戦でした(爆

全体的にはSick Asの方が音が太く、ミドルレンジが豊富で非常に味わいのあるサウンドですが、青はTrebleの帯域がかなり高く(多分5kHz超)、またGainも深いのでクリーンからクランチ、ハイゲインディストーションまで難なく熟せ、ヴィンテージからモダンな音の傾向も決められるので、カバー出来る範囲は青の方が上ですね。

EQの可変値は同等、どちらも非常に融通の利く優秀なペダル達です(笑

Sick Asはクリーンブーストが出来るので補佐役とメインどちらでも可能、青はメインのドライブペダルか、歪量を落としてスイッチャーによるバッキング担当かという使い分けが適してますね。

ちなみにこちらもSick Asで青をゲインブーストしてみた所、Wessexの時とは違う反応を示しました(*≧∀≦*)

何というかピッキングがもたつく感じで、本当にヴィンテージMarshall Plexiをフルアップしたようなヴァイオリントーンが出て来る感じです。

青単体のブースト機能だと立ち上がりの早いモダンなブースターという感じですが、こちらはある意味対極という位置付けで、俺的にはSick Asの方が好きですね。

ミドルレンジも大幅に追加し、気持ち音が明瞭になるのも気に入ってます。

昨今のPlexi系ペダルはトーン、SUG感、歪の粒の粗さ、歪の深さ、低域の緩さ、全体的な古臭いフィルターなどを再現してるものが多いですが、この「ピッキングした時のもたつき感」は全く再現されてるものが無く、偶然ではあるもののこの組み合わせで再現出来たのに感動しております(T_T)

(このもたつき感は長年探してた反応なので本当に驚いてます!これを機に後段にEQやコーラス、エコーをかまして極初期70年代末期のBostonサウンドなんかもry

後はこの青同士も見栄えが爽やかですね(音とは関係ねえww

 

因みにSick AsはBognerペダルと同様、内部で18vまで昇圧して駆動してるので「006P電池か9vアダプターのみ」で運用出来ます。

(まあ極一般的なアダプターなので間違える事はまず無いと思いますがw)

アンプライク、守備範囲の広さ、音の良さどれを取っても非常に優秀、またケンタウロス系やトランスペアレント系などとも同等に渡り合える素質を持ち、オーバードライブペダル全体でも1、2位を争う傑作です!

 

Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive
 

 

20180420 Diezel VH4 Pedal Pt.2

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買ったばかりなのにかなり端折った感想だったので、単体中心にもう少し深く掘り下げて書いていきます(笑

 

まずコントロールはBass、Middle、Trebleの3バンドのパッシヴタイプEQ、Presense、Deepの2バンドのアクティブタイプEQ、Gain、Masterの7つまみとなってます。

スイッチはエフェクターとしての使用時はトゥルーバイパスとオン、プリアンプとしてだとミュートとオンになってます。

 

まずGainに関しては、最大にすると歪の粒が潰れてややファジーになります。

8〜9時くらいでクランチ、10時からオーバードライブ、12時からディストーションで、1〜1.5時位で音抜けのいいハイゲイン ディストーションが顔を出してくる感じですね^_^

2〜3時あたりで少々歪が潰れる代わりに豪快なドライブサウンドに変わります。

Gainはかなり幅広い調整が出来ますが、感覚で自分好みに合わせやすい歪方なので使いやすいです(*´꒳`*)

 

3バンドパッシヴEQは、まずBassはエフェクター全般でも低い帯域を扱っており、上げるとコンボアンプの箱鳴り感のようなニュアンスが出てきます。

(恐らく200Hz辺りくらい?)

また歪の低音の部分がボワボワした感じ(笑)になり、ほんの少しMarshall Plexiのようなニュアンスが付加されます。

Middleは大体1kHz位の帯域という感じで、上げると音の抜けが良くなり明瞭になります。

モダンハイゲイン狙いならMAXですね!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

というかこれカットしてもドンシャリメタルとかは出来ません(笑

歪がきめ細かく金属質なMesa Boogie系とは違って荒い歪方をするMarshall系統なので、どちらかというとSuhr、Bogner、Friedmanのようなミドルを前面に押し出した歪の部類だと思います。

なのでカットすると音が籠りがちでスカスカになるような印象です。

Trebleはハイミッドという感じで、大体4kHz辺りを操作します。

このハイミッドは音抜けや音色を決定付けるかなり重要なポジションという感じで、篭らせたりピーキーにしたりを担当する感じです。

ただ、全体的にEQを12時にするとやや籠りがちになるので、12時よりはやや上げ目がおススメです^ ^

 

2バンドアクティブEQは、その名の通り上げると音量にも関わってくるので注意(笑

まずPresenseは大体8kHzの、音の明るさの調整という感じです。

深くトーン調整には関わらない感じで、どちらかというとTrebleつまみの最終補正という位置付けですね。

ギター用エフェクターはミドルが結構細かく弄れる物が多いですが(Orange BaxとかBOSS Metal Zoneとか)、こちらはハイミッド〜ハイが微調整出来る感じです。

なのでエッジを立たせたり丸く削ったり、Middleを決めた後の抜けの補正をしたりと使い勝手は抜群、逆に無いと困ります(爆

Deepは50Hz帯くらいの調整という感じで、Bassと異なりMAXにするとスタックアンプのような箱なり感が得られます。

何というかローミッドが凹んでローが物凄いでる感じで、正にMarshallという感じですね。

Bassを写真のようにカットした状態で12〜2時で運用すると、ローミッドをノッチングしてタイトなローを出せるので、モダンハイゲイン狙いに最適です。

多分Suhr Riotもそんな感じの歪方で、ローミッドがカットされてローとミドルが持ち上がった、明瞭で重厚なサウンドを狙えます。

なのでTrebleとPresenseの関係とは裏腹に、どちらかをカットしてもう片方を上げて、っていう音色作りがやりやすいです。

ちなみに両方MAXにすると、まんま80年代のMarshallスタックのような音が出てきます(笑

 

またエフェクターとして使った場合と、プリアンプとして使った場合でも音が少しばかり違ってきます。

プリアンプ使用の方が音の抜けやミドルの分離感、分厚さ、立体感がパワーアップした感じで、やはりプリアンプでの使用を推奨します^^

でも歪エフェクターとしても十二分に働き、屈指のクオリティを誇ります。

前回の記事で

「高域が削れ、全体的にミドルが強めな篭った音」

みたいな事を書きましたが、これは恐らく18vアダプターを分岐ケーブルで運用したり、VH4-2をトゥルーバイパスで後段に置いて使ってたので、何処かしらで音が劣化してたのかもしれません(笑

なので、電源は分岐させずストレートに繋ぐか、18vを安定供給出来るマルチサプライを導入するのが望ましいです。

 

最後に、簡易的にVH4-2と箇条書きでの比較です。

・歪量:VH4-2 ch2 ≧ VH4-2 ch1 = VH4

・エフェクター使用時の音量:VH4-2 ch2 ≧ VH4 = VH4-2 ch1

・プリアンプ使用時の音量:VH4 >> VH4-2 ch2 > VH4 ch1

・3バンドパッシヴEQの可変幅:VH4 >> VH4-2

VH4-2はあくまで微調整、補正用に止まってるのに対し、VH4はトーンに深く関わるくらい可変値が広い。

・2バンドアクティブEQの可変幅:VH4-2 >> VH4

こちらは上記とは逆で、VH4-2では音の傾向を決める重要な要素で、VH4では最終補正な感じ。

・エフェクター使用時の音の傾向:

VH4はプリアンプ使用時とほぼ同じで、VH4-2はプリアンプ使用時と比べてかなり高域にトーンがシフトする。

・歪のキャラクター:

VH4は歪の粒が細かく低域がタイトなモダンハイゲインサウンド、VH4-2はVH4に比べるとやや荒々しく、低域が多少ルーズでモダンハイゲインではあるもののMarshallの雰囲気も多少感じられるサウンド。

 

どちらも甲乙つけがたいクオリティはあり、Diezelの音が欲しければどちらか一択でしょう(笑

 

20180418 Diezel VH4 Pedal

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久々のエフェクター紹介です。。。と言ってもVH4-2の前出版のVH4ですが(^-^;

 

何故これを買ったかと言いますと、巷で

「VH4とVH4-2は"明らかに"音が違う」

と噂され、俺自身VH4-2をかなり気に入っているので試さざるを得ない感じでした(笑

まあRockmanにおける、XPRとSustainor、Distortion Generatorの各々の歪方が違うのと同じように考えてました。

 

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まずはVH4とVH4-2をプリアンプとして、JC-40のリターンに繋いで音を鳴らしてみました。

因みに音量は圧倒的にVH4-2の方が上で、VH4はMasterを絞れば音は鳴らないです。

結果、トーンの傾向は同じですが微妙に違いはありました。

何というか、VH4の方がミドルに凝縮感があり、分厚い音という印象ですね(≧∇≦)

またミドルをMAXにしても篭らず、寧ろ分離の良く凝縮感のある音が出るので非常に使い勝手がいいです。

VH4-2だとミドル上げると籠りがちになるので、同じ音を出すにはTrebleとMidを相互に弄り、ローミッドの強いBassを削ってミドルを強調させるなど工夫が必要でした。

ちょっとVH4にお株を譲った感覚です。。。(高かったのに(つД`)ノ

(でもVH4も結構高いんだけどねw

 

次にインプットに挿して鳴らしてみた所、こちらは噂通り全く違う音が出てきました。

VH4-2は高域のレンジが圧倒的に広く、抜けは抜群の他ザクザクとリフを刻むのに最適です。

対してVH4はプリアンプとして使った時のような音を維持してる感じで、プリアンプの時より高域が弱くミドルが強目、ソロなどには良い感じです。

 

俺としては、ディストーションエフェクターとしてインプットで使うならVH4-2、プリアンプとしてリターンなどで使うならどちらでもいい、若しくはややVH4という感じですね^_^

 

Diezelの音が好きな人にはどちらでも申し分ない働きをするので、俺みたいに物好きでなければどちらか一方でいいと思います(笑

ちなみにどちらを勧めるか?と訊かれたら、全体的に使いやすい&安いVH4ですかね^_^