Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170312 Rockman Instrumet Equalizer

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今回はRockmanの12 Band EQ(以下GEQ)を紹介します。
(MXRの10 Band EQの話も出てきます。写真も無いのでこのページで説明しちゃいますw)

Rockman SustainorやDGだけでもBostonの音は出せますが、それでもTom Scholz氏は相当イコライジングに拘っており、ライブなどでは上記のハーフラックエフェクターとMIDI管理出来る自社の1Uラックエフェクター、PGE(激レア)などを複数積み上げてました。
2014年の来日公演でも青いラックエフェクターがズラリと並んでました(笑
まだまだ現役なのが凄いしある意味感動しました!

このGEQは、恐らくMXRの10 Band EQーに自身の拘りのある帯域を追削して12 Bandにし、アンプとラインでの出力切り替えが可能になった機種です。
またパッシヴでノイズリダクション回路が搭載されており、これ通すとノイズが減少するとか(確かにオンとバイパスでノイズの大きさが結構変わります)。

MXRは可変幅が±10dbで帯域が「31Hz、62.5Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz」となっており、Rockmanの方は可変幅は変わらず、帯域は「31Hz」が廃止され「700Hz」「1.4kHz」「2.8kHz」が追加されてます。
詰まる所Scholz氏はミドルレンジに重点的に拘り、変更する事のない余計な帯域のスライダーを省いたという感じでしょうか。

SustainorやDGに搭載されてるPhase Notcherも中域の特定の部分を2箇所ピンポイントでカットしてる辺り、ミドルレンジに相当拘りがありますね(^^)
SustainorやDGもミドルが強烈ですしw

EQ自体はハーフラックでの造りは視認性抜群ですね。しかもすぐ弄れるし♪
アクリルの開封出来る容器とかに入れとけば、ライブ中にぶつかっても設定変わらなそうで安心(^^)

ギターサウンド自体ミドルレンジがかなり重要な帯域であり、確かにMXRのものより使いやすいです。
MXRの方は入力ゲインと出力のブーストを行えるので、それはそれで便利ですが。
その代わり、Rockmanの方ではHotスイッチが付いており、ラインやアンプなどへの出力系統の選択が可能ですd('∀'*)
僕は常にオフでした。

余談ですが、Scholz氏は(改造)Marshall SLP使用時には別途MXRの6バンドEQを使ってました。
これは現行品も有りまして、可変幅は±18dBと強烈に変えられる代物です。
帯域は(100Hz、200Hz、400Hz、800Hz、1.6kHz、3.2kHz)であり、800Hzを最大、400Hzと3.2kHzを+12dB、後は-6dBで増設したループに繋いでたそうな。
実際やると、確かにワウ半留め+抜けの良い補正が掛かり、初期ボストンぽく(Don't Look Back頃)なります。
ループ無ければ、適当なディストーションペダルの後に上記のEQを繋いで試してみて下さいな♪
あと上のが無ければ、一般的な7バンドのコンパクトEQでも雰囲気は出せます(^-^)

Rockman時代は、ほぼハーフラックモジュールでトーンは完成してたので、出力系統(ラインとかPAとか)に合わせたり、わずかなトーン補正目的で積んでいたものと思われます。

コンパクトと違って取り回しが面倒だし、アクリル製樹脂で割れやすいし(Rockmanのハーフラック全般に言えますが)、ヴィンテージで手に入りづらいですが、ギター用のEQ全般で見てもとても優れた製品なので非常にオススメです!
SustainorやSC、SCD、SEなどを手に入れたら考慮する価値ありです(^^)