Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170329 Rockman Stereo Chorus

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Rockmanの製品には「取り敢えずこれを集めておけばRockmanの音を堪能出来る」という定義(笑)がありまして、それは
「Distortion GeneratorかSustainor」と「Stereo ChorusかChorus/Delay」
の2機種です。
クリーンも堪能したいなら前者はSustainor一択ですね。
で、今回はその「神器」の一つ、Stereo Chorus(以下SC)の感想を書きます。

まず基本的なインターフェースは以前書いたSCDと全く同じです。
Sweep Speedで揺れの速さ調整、Long Chorusでディレイタイム調整、アウトプットはステレオとモノラル2種ずつで効果は全く同じです。

では何が違うのかというと、まず使われているBBD素子が違います。
SCDはMN3005、SCはMN3007となってます。

まあ一聴すると非常に分かりづらいのですが、SCDの方はLong Chorusをオンにするとディレイっぽさが出て良い意味で立体的、悪い意味だとコーラスらしからぬ何かが鳴ってるという感覚を受けます(笑

対してSCはLong Chorusをオンにした時のディレイっぽさが目立たないほど軽減されて滑らかになってます。
これは完全に好みの問題になりますね(笑

またSCDはかなり音痩せするのに対し、SCは目立つほど改善されてて逆に音圧が上がります(^-^)
これに関しましては、SCDは本当に音が引っ込むので良いと思いますw

単体のコーラスとして追加された機能としては、Sweep Stop、ALT MIXなどがあります。
いずれもフットスイッチ(ラッチ信号)で操作します。

Sweep StopはLFOによる揺れを消します。これによりコーラスらしさがなくなり、ドライで二重のサウンドになります。
昔のBostonのギターサウンドはコーラスでは無く「ダブラー」と言われる自作のエフェクターや、デチューンしたギターを重ねてコーラス的な効果を狙ったりしたらしいです。
つまり
「揺れあり→通常とデチューンされたギターの重ね録り」
「揺れなし→通常のギターと片方少し遅らせて鳴らしたギターの重ね録り」
という効果を再現するため、Sweep Stopを入れたんだと推測してますσ(・ω・*)

アウトプットのステレオ/モノラルの4種は2つ選んでそれぞれPRIMAL MIXとALT MIXのChに設定出来、それをALT MIXに繋いだフットスイッチで切り替えられます。
例えばPRIMALにMONOのEQUAL、ALTにSTEREOのWIDEを設定すると、通常はPRIMALのChが適用されてEQUALの音が出ますが、フットスイッチでALTのChに切り替わりWIDEの設定に出来るという仕組みです。
因みにLong Chorusをオンにすると(何故か)自動的にALTが適用されます。
余談ですがステレオ入力の2発のスピーカーキャビで鳴らすと面白いですよw
モノラルとステレオを振り分けておけば、モノラルで音が中央に寄り、ステレオで左右に広がる効果を瞬時にフットスイッチで操作出来ます(^-^)

Rockmanのコーラス全般に言えることなんですが、深さがそんなに無く揺れ速度もエグく掛けられないので、クリーンは勿論ディストーションにも非常にマッチする所が最高ですね\(^^)/
しかも何れも立体的かつキラキラで爽やかなので酔いしれます(*´ェ`*)

多分80's ディストーションにコーラスが頻繁に乗っかってるのは、これを使ってるような気がしなくもないですҨ(´-ω-`)
他のコーラスではまず再現不可能だと思います(断言