Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170404 Rockman X100

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暫くRockmanはお休みしてましたが、真打のヘッドホンアンプであるX100の感想をば書きます_φ( ̄ー ̄ )

因みに当方は一時期4台所持しておりました((^^;;
2台はボストンファンの友人に譲り、1台は
Rockmountへマウント、もう1台は通常のヘッドホンアンプとして使ってます。

コントロールは3段階のVol、コーラス+エコー、コーラス、エコーの3種のエフェクト、サスティナーと同じ4つのトーン、そして裏のゲインつまみです。

まず音量が固定式で、-10dB、-20dBと数値が書かれており、そこにスライドスイッチを合わせる方式です。
因みに0dB(MAX)でヘッドホンで聴くとかなり音がでかいです(^^;;
トランジスタなので音量差によるトーン変化が無いのが強みです。

トーンはサスティナーと同じくDist、Edge、CLN、CLN2となってます。
以下にSustainorとの違いを書きます。

Distはコンプ感がややSustainorより弱く(一般的な歪エフェクターやアンプよりは断然強烈ですw)、歪がきめ細かく、ややハイミッド寄りで初期の改造マーシャルに近い感じです。
単音でも音痩せはなく、サスティンが長いのでソロに最適です。
勿論パワーコードでも分厚いBostonらしい音が出ます(僕は寧ろパワーコードの音に惚れましたw)

Edgeはリズム向きでどちらかと言うとクランチより弱めな歪です。
Sustainorのものより歪が大幅に弱いです。
ブルースやファンク向けですかね。
カッティングした時のコードの分離感が良く、単音ではなくジャカジャカ鳴らして真価を発揮する感じです(^^)
強めのコンプもカッティングに適してますしw
本当にバッキングのリズム担当という感じですが、イコライジングはDistと変わりないです。

CLNはSustainorよりやや高域が弱く、代わりに中域が持ち上がって音が太くなってます。これは微妙な違いなので好みが別れると思います。
僕はCLNならX100かな?w
しかしながらあくまでSustainorとの比較なので、一般的なアンプ(特に高域が強目なJC-120)なんかに比べればトレブリーでギラギラしてます(笑
音的にはアルバムThird StageのCan'tcha SayからStill in Loveへ入る間奏のクリーンサウンドがまさにそれって感じですw

CLN2も同様でSustainorよりミドルが持ち上がり、エレアコ度は若干下がってますw
ハイファイでキャビシミュを通してないので、一般的なギターアンプのクリーンよりレンジは広いです。

コーラスとエコーにはBBD3007が使われており、ハーフラックなんかのものに比べるとインパクトに掛けますが、コーラスはやや立体的にかかる点、歪に掛けてもぼやけず抜けの良さを維持するところなんかは良いですね。
逆にエコーはあまり効きが強くなく、リバーブ的な効果に留まってます。X100のドライ音(原音)を聴きたいならエコーのみのモードが良いです。
またコーラスとエコーは必ずどちらかか両方掛かるようになっており、両方オフは出来ないです(^^;;
またコーラスは位相合成のステレオ、エコーはモノラルとなってます。

裏のゲインつまみで歪み量を調整出来ます。僕はデフォルトの0にしてましたが、Rockmanは今の音楽シーンでは総じてゲインが弱めなので、場合によっては上げてもいいかもw

因みに僕が所有してるものでマウントしてる方は他と比べて出音が何か違いますw
なんつーか全体的にキャビシミュが取れて抜けが良くなってる反面、ミキサーに繋ぐとジャリジャリした感じになります(^^;;
音的にはハーフラックとかに近いんですけどね(^^;;
アンプ専用という感じです。

このRockmanは発売された1980年代初頭では非常に画期的で革命的な機材だったと思います。
何故なら当時良質な歪を得るには最低でもスタジオへ行き、そこそこワット数のあるアンプを歪ませるしか手段はなく、宅録でサイレントに歪ませる手段は皆無でした。
なのでおそらくX100は最初のアンプシミュレーターかなと思います。
通常のオーバードライブやファズをミキサーに繋いで録音したり、モニタースピーカーなんかから鳴らすと、ザラッザラのノイジーな音になって全く使えませんが、X100はキャビシミュ回路が搭載されており、まるでギターアンプから出したような音になるので、コンパクトかつ良質な歪を自宅で鳴らせる夢のような機材だったと思います(但しお値段は当時7万円弱😱)

またBostonのサウンド自体秘密のベールに包まれたものだったので、こんな小さな筐体で「あの音」を再現出来ると話題になり、80年代当時大物アーティストが挙ってこれを利用してたとか。
なので80年代のHR系の音が似たり寄ったりしてたのかも知れません(笑

逆に今の音楽シーンに合わせるとなると、イコライザーでミドル削ってハイを上げ目にして使わないと篭ってるような感覚を受けるかも?(笑
それでもかなり特殊なイコライジングや強烈なコンプのせいで癖を拭い去ることは出来ませんが(笑

個体数は極めて少ないですが、80年代ロックを奏でるならこれがオススメです!