Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170504 BOSS eBand JS-10

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今回はBOSSのギター用オーディオプレーヤー、JS-10の感想を書きます。
*かなりお気に入りの機材なので長いです(爆

これは(見た目も含めて)オーディオプレーヤーという位置づけですが、ほぼギターアンプです(笑
つかオーディオプレーヤーとしては音質は良いんですが操作性的に微妙ですねҨ(´-ω-`)

つかプレーヤーというより見た目通りプレーヤー無しのミニコンポですね爆

先に概要を書くとこれは同社のGT-100相当のプリアンプ、サブウーファー付きオーディオスピーカー、リズムマシンをコンパクトに纏めたものです。
GT-100相当のエフェクトなのでGT-100のように細かい設定は出来ません。
前作JS-8はGT-10相当のモデリングで、使える機能も制限されてましたが、JS-10になってウーファー搭載で低音が補強され、総合的に使いやすくなり、音質も向上してます。
個人的には中古でJS-8買うならJS-10買っちゃった方がいいと思います。

また2インプットあり、ギターやベース、ボーカルなどを2つ同時に差し込んでセッションなんかも出来ます。
ひとりでやるんならギターorベースとボーカルですね(笑

まずモデリングアンプとしての機能は、ギターアンプタイプ25種、ベースアンプタイプ3種あります。

クリーンはNatural Clean、Full Range、JC-120、Clean Twin辺りですね。
主にクリーンサウンドや、後述の歪ペダルで特に歪が強いものを乗せる際に良い感じです。

クランチはCombo Crunch、Stack Crunch、Pro Crunch、Tweed、Deluxe Crunchとフェンダー系が多目です。
勿論ゲイン絞ればクリーンからほんの若干歪んだクリーンも作れ、絶妙な歪にペダルを乗せたい人には良いセッティングになります。

ロー〜ミドルゲインドライブはVO Drive、VO Lead、Match Drive、BG DriveとVOX系が大半占め、ブースターやパライコでリードサウンドも作れたりします。
勿論ゲイン絞ればVOXらしいクリーンなんかも作れますので、一番柔軟な感じです。

リードはHigain Stack、BG Lead、SLDN、MS I、MS I+IIと多く、基本ブースターで補強するぐらいですね。
マーシャルかそれのモディファイが多目で、全体的にカラッとしたアメリカンなドライブサウンドです。

メタルはExtreme Lead、Core Metal、R-Fier Modern、R-Fier Vintageとメサブギーのレクチかそれを独自にBOSSが解釈してモディファイしたもののみです。
元々の歪が強いので、個人的には基本アンプ直か、歪の弱いブースター系で軽くブーストする位ですかね。
TSとか音が太くなって良い感じです(・ω<)

モダンハイゲインはPower Drive、T-Amp Lead、5150 Driveの3種でハイゲインかつ太い歪を出します。
Power Driveはボグナー系のような音がする感じで、特有のミドルの出方やコンプ感があって好きですね^ - ^
これもアンプ直かブースターのみが良い感じです。

音作りが大好きな俺としては涎ものです(笑

それぞれのアンプタイプではVol、Gain、プレゼンス含めた4バンドEQ、後述のT-Compの他、一部ではブライトスイッチの機能が使えます。

まずゲインの可変幅が広く、本来のアンプを超えた最大120まで調整可能です(笑
Volは後段のパラEQと同時に音量調整可能で、こちらは音の太さとも関係するので上げ目が良い感じです。

EQは可変幅が広いですが、帯域も広めなので緩やかに上がるように聴こえます。
またウーファーがかなり効いてるので、ベースは下げ目が良い感じです。
プレゼンスはVOX系のモデリングの場合0が最高値で、上げていくと高域が減衰していくパッシブ仕様となってます。
その他はアクティブタイプで、0から徐々に微調整していくと良い感じです^ ^

ブライトスイッチはゲインレベルが低いと発動する感じで、ミッドハイが強調される感じです。
丁度JC系のアンプについてるものぐらいの帯域ですかね。
ゲインが高いとほぼ効き目は有りません。

T-Compはチューブアンプ独特のコンプレッションを再現するモードで、簡単に書けば下げると粒がきめ細かくなって硬質、上げると歪が丸くなって音の分離感が下がる感じでしょうか。
つまりハイゲインは下げ目、ヴィンテージトーンなら上げ目が良い感じです(^^)

コンプレッサーはサスティン、アタック、トーン、レベルを調整可能です。
リミッターはスレッショルド(信号を一定値以上にならないようにする)、リリース(リミッターが解除されるまでの時間調整)、トーン、レベルを調整可能です。
コンプレッサーとリミッターは同社のコンパクトペダルのようにどちらか一方を選ぶ感じです。

オーバードライブ/ブースターは12種類あり、ゲイン、ボトム(低域調整)、トーン、レベルとなってます。
オーバードライブと言っても、RAT2などのディストーションやFuzz Faceなどのファズもあり、アンプ側をクリーンにしてこちらのセクションで深い歪を作れます。
「アンプによってペダルの乗り方が変わる」という性質を最大限に活かせますので、(俺みたいな)ペダルで音作りが好きな人にはたまらんです(笑
外部ペダルの相性は悪いと言われてますが、個人的にはアンプをクリーンにして普通にペダルを使ったりもしてます(^^)

ノイズサプレッサーはスレッショルドの調整のみで、効き目は抜群です^ ^
ゲートの閉じ方も割と自然なので、他のマルチより頭一つ抜けてる感じです。

パライコは俺がセクションで最も気に入っており、一番時間を掛ける場所です(笑
まずLow GainとHigh Gainはそれぞれアンプ側より低域は低く、高域は高いので、アンプ側のと併せて幅広く調整出来ます。
Levelは全体の音量調整で、クセのないアッテネーターのようなものなので、ここで音量調整してます。

Mid-Lo GainとMid-Hi Gainはそれぞれ20Hzから10kHzまでの間の20バンドの中から選び、その帯域のブースト/カットする量、可変する帯域の広さなどを調整出来ます。
ギターアンプに於いてミドルレンジは大変重要であり、ここを調整する事で大幅に従来のアンプの音質を変えることが出来ます。
またデフォルトのキャビシミュが俺的には微妙なので、それの補正なども出来ます。

ローとハイのカットも可能で、下は20〜800Hzまで、上は12.5kHz〜630Hzまでカットする事が出来ます。
俺は基本フラットにして使いませんが、低域のモッサリ感や高域のシャリシャリ感を消したり、チューブっぽく低域と高域を少し削りたい時に使えます。

モジュレーションは7種類の中から選べ、それぞれ異なる設定が出来ます。
使えるモジュレーションは、コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ、ロータリー、Uni-V(ユニヴァイブ)、パンです。
エフェクト自体は可もなく不可もなくと言った感じで、俺的にはコーラスが出力系統が3種類から選べるので気に入ってます。

ディレイはディレイタイム、フィードバック、ローパスフィルター、レベルとなってます。
ローパスフィルターで輪郭のあるディレイから、アナログエコーのようなぼやけた音が出せます。
エコー好きなので当然ハイカットです(笑


リバーブはアンビエント(マイク録りした時のようなリバーブをシミュレート)、ルーム、ホール、プレートから選べ、リバーブタイム、ローパスフィルター、レベルなどを調整出来ます。
チューブアンプみたいな奥行き感や立体感を出すならアンビエントが良いです^ ^
スプリングリバーブは難しいですが、近いのはホールですかね。
グリッサンドとかはホールが良い感じです。
プレートは特有の金属感が出るので好みが分かれると思います。

EZ Charは最終的なミドルの調整で、他のアンプで言うContourの役目のような感じがします。

色々トーンは弄れますが、曲に合ったトーンを即席で出したいって人はリストから選べますし、そのトーンにあった内蔵バッキングトラックも選曲されてすぐにセッションやミニライブなんかが出来ます٩( 'ω' )و
(俺はトーン弄りたい人なので全くもって使わないですが笑

勿論外部からの入力も可能で、外部内部問わずバッキングトラック有り無し関わらずセッションを録音、(ループ)再生出来たりテンポの速さ、ピッチの高低を調節可能でルーパー代わりにも使えたり^ ^

筐体は小さいし軽いですが、出音はかなり良く、個人的には自宅向けに最高だと思います!
巷では「ミニコンポみたいでダサい」という意見があり敬遠されがちです笑
またキャビネットシミュが若干のっぺりしてて、低音は充分なのですが高音のエッジを立たせたい人は内蔵のパライコを上げ目にする必要があるかも?

RCAピンでステレオラインアウトもあるので、別途JC-120のリターンとか(前に繋いだらマーシャル12インチ4発のJCM900を軽く凌駕する音量音圧歪を得られましたw)、ミキサーに繋いでPAからも出力出来たりします。

 

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10