Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180119 MI Effects Megalith Delta

以前憂さ晴らし(笑)で書いたこちらの記事

20180105 平成30年度 欲しい機材ランキング - Guitar Stuff Blog

のランキングは何なの?俺!?って感じですが、はい、世間の波に後乗りして買いました(爆

 

MI Audioから出てるMI Effects Megalith Deltaです。

なんつーか、大元がMI Audioで、アンプ部門がMI Amps、エフェクター部門がMI Effectsだとか。

ややこしいです(^^;;

オーストラリアの会社だそうで、社長は職人気質らしく、「ハイゲインとは何か」という事を研究する為に自らギターアンプ(Megalith Beta)を開発し、そこで得た知識を活かしてJFETディスクリート回路のこれを完成させたそうです(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-

 

これです↓

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因みにラインナップではクランチペダル(Crunch Box)やギターアンプ(Megalith Gamma)などありますが、アンプに関しては現時点では日本では手に入らないらしいです(なんか正規輸入すると、色々手数料が上乗せされて売れない価格になるとかなんとか)。

 

で、このペダルですが、昨今のモダンハイゲイン系のペダルの最右翼らしく、

「メタル系のバンドなら取り敢えずこれ便利だから持っとけ」

みたいな感じで、かなり流行ってるそうです。

価格は3万前後。同じくハイゲイン系のFriedman BE-ODや、2019年夏頃発売予定のNutube Screamerと同等くらい、一昔前の流行ペダルSuhr Riotより高い感じですかね。

ブティック系の人気ペダルであるBogner RedやDiezel VH4、Epmress Heavyよりは安いくらいですかね。

(つか最近国内モノ含めて高いブティックペダルが乱発されてる気がする(^^;;

(まあよっぽど世間で注目されてないと食指動かないけどね✌(´>ω<`)✌

 

コントロールはVol、Gain、Contour含めた4バンドEQそしてBoostとなります。

またEQ Shiftというトグルスイッチがあり、0、1、2の3段階で決められます。

裏蓋開けると更にゲインを追加するトリマーも付いてて、現行はVer2なのですが、MAXにするとVer1と同じ歪量になるそうです。

 

まずトーンのキャラとしては、MarshallとMesa Boogieの中間という感じをモロに受けました‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

Marshallにしては低音が強烈できめ細かな歪、Mesaにしては高域が粗く暴れるような歪み方と言いますか、確かに万能な印象でしたd('∀'*)

これは効きのいいGainやEQをどう弄ろうと一緒に感じられました。

 

EQ、Gainは良い意味でも悪い意味でも可変幅がとても広く、音作りの幅が広い反面超絶難しいです(笑

ほんのちょっと動かしただけでかなり変わるので、敢えてEQノブを超小さくしたんだと思います(笑

 

まずBassはかなり重低音まで扱っており、BE-ODやVH4-2までレベルは高くないけど、一般的なペダルと比較するとかなり低音を響かせられますねd('∀'*)

昨今のモダンハイゲイン系のペダルはアンプライクな物が求められてますから、こういった重低音を扱えるのはポイント高いですよ~(誰?w

 

Midはなんつーか、一般的なペダルのToneノブに値しますね。

上げると全体的なトーンが明るくなり、下げれば籠るので、扱う時は従来のアンプorペダルに付いてるMidの概念を捨てた方が良いかもです(^^)

一般的なパライコでのFreqはハイミッド寄り、Qはなだらかという感じですね(分かりにくいかw

 

Highもどちらかと言うとややミドル寄りという感じで、体感的には3~4kHz帯の調整ですかね?

少なくとも5kHz以上では無いと思います(笑

なので上げすぎると、奥行きの無い潰れたような、かつ耳に痛い高音が強調されるので、ここを弄る際はMidと、後述するContourを駆使して上手い具合に抜けを良くしたり、ザクザクさせたりすると良いかもですd('∀'*)

 

で、そのContourはローミッド、大体500Hz辺りのこんもりな帯域を弄ります。

ここを下げてザックザクのメタルリフ用にしたり、上手い具合に上げて80年代HR/HMや90年代初頭J-POP狙ったり、ガチ上げして70年代ロックの音を作ったりと中々使い所があります。

詰まるところ、Bassは重低音専門で、MidとHighとContourでトーンの中核を担う感じですね。

 

次にEQ Shiftですが、これは1が凹、0が凸、2は⊿という感じですかね(爆

世間的には1はリフ用、0はソロ用、2はバッキング用とも言われます(こっちの方が分かりやすいかw

まず0から説明すると、0はミドルが強調されて一番音量があり太い音になってます。

製作者の意図通り?完全にソロを弾く時に便利な仕様になってます。

最初に音作りをする時は0を基準にするといいかもしれないです。

1は0からミドルを若干減らしたドンシャリ型になっており、ザクザクしたりするのに便利です。

音量もさほど減らないのでやはりリフ用の印象が強いです。

2は1から更に低音を「ごっそり(爆)」奪い、音量もかなり下がってるトーンになります。

中~高域が強調されるのでリズムパート、バッキング用と言われるのでしょう┐(´-`)┌

因みにどれも歪量は一緒です。

 

ゲインは、Gain Trimの出荷時の設定はVer 1より実質半分ゲインが低い状態であり、Boostをオンにするか、トリマーをMAXにしないと、

「これ本当にメタルなんて出来るの?クランチペダルと間違えて買ったか?」

と思うくらいゲインが低いです(笑

トリマーはかなり小さい精密ドライバーじゃないと絶対入らないので(俺も持ってませんw)、持ってなくて買いにくのが面倒臭ければBoostを常にオンにして常用するといいと思います(笑

オンオフでかなり歪み量が変わり、全然違うキャラになります(オフはアンプライクなオーバードライブという感じで、これはこれで良いかもね\(^^)/

 

さて、今回は新入りという事で、古参のメンバーと早速比べてみることにしましたd('∀'*)

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Megalith Delta v.s. Diezel VH4-2

Megalith使った後でVH4-2を使うと、高域がシルキーに感じられました。

これはLa Grangeもそうでしたが、Megalithは良い意味でも悪い意味でもMarshallっぽく高域が暴れるような感じなので、本来Marshall派生だけど改善されてるDiezelが滑らかに感じたんでしょう┐(´-`)┌

後は大型スタックのような空気感、奥行き感がVH4-2には感じられました。

Megalithにもあるにはあるんですが、何分EQが強烈に増減するので、その分奥行き感が埋もれると言いますか、エフェクター臭さが出てくると言いますか(disってすいませんw

でも似たような音は十分作れますので、Diezelのアンプの方を参考にしながらMegalithで似せて行けば、Diezelのペダル持ってなければ要らないかもですd('∀'*)

 

Megalith Delta v.s. Friedman BE-OD

これもMarshall派生なのですが、Megalithに比べて歪の粒がきめ細かく、Diezel同様補正されて歪が滑らかになってます。

但し完全にMarshallやブラウンサウンドの音なので、金属的、無機質なメタルサウンドを構築するならMegalithの方が断然イイですね。

BE-ODはMegalithと歪の質が違うし、ミドルに独特なイコライジングがされており、これはMegalithには真似出来ないです。

モダンハイゲインとブラウンサウンドが欲しいなら両方買いましょう(笑

 

Megalith Delta v.s. MXR5150 overdrive

5150もブラウンサウンド寄り(というかEVH本人監修の公式)なので、このアメリカン(笑)なカラッとした歪はMegalithには難しいですね。

そもそも扱ってるHighの帯域が全然違うし。

強いて似せるなら、EQ Shiftを2にして高域を強調し、EQでBassを上げてバランスを取るとか?

まあモダンハイゲインペダルで80年代HR/HMの音を再現するのもどうかと思いますが(笑

でもスタックのような空気感はMegalithの方が断然ありますね\(^^)/

同じくらいの値段なので、今後どんなジャンルをやるかで購入を考えた方がいいかも?

 

Megalith v.s. Bogner Ecstasy Red

まず私事ですが、昨今BurnleyよりXTCRの方が気に入りました(爆

やっぱこのミドルに独特なフィーリングがあり、Burnleyはなんかフラットに聴こえるんですよね(笑

どっちもJC-40をチューブアンプに変えてしまう力はあり、XTCRは音の輪郭がはっきりとしてて分がありますね。

で、話を戻すと、MegalithではどうEQを弄ろうが、XTCRの音はぜーーーったいに出せないです(笑

無理無理無理(笑

独特なコンプレッションやノッチングされたミドルは特殊過ぎて、よりアンプに近いMegalithは自然なコンプ感で留まっており、またドンシャリにした時のザクザク感もMegalithはワイドレンジなのに対し、XTCRはSuhr Riotのように余計な低域と高域がカットされ、強目なコンプレッションが掛かってるので、ザクザク刻んでも滑らかというか、綺麗にまとまってるという感じですね。

ラウドで刺激的なのはMegalith、上品で滑らかなのはXTCRですね。

XTCRの方が若干高いので、今後どんなジャ(ry

 

Megalith Delta v.s. EHX Metal Muff

 

ザクザク対決(爆

まずMetal Muffにはアンプのような空気感は皆無で、またワイドレンジですが独特なコンプレッションが効いており、これがエフェクター臭さを強調してるような気がします。

で、Megalithで再現できるのかと思いきや、かなり近いところまで行けましたd('∀'*)

更にMegalithの強みであるアンプライクな太さ、奥行き感が上乗せされ、Metal Muffを完全に凌駕してます!

Megalithは各々の設定がシビアなのと、Metal Muffの方が半額以下くらい安いので、とにかく刺激的なリフだけ欲しいならMetal Muff、お金掛けてでも上質なトーンが欲しく、また色々やりたいならMegalithですね。

 

さて次は(つい先日まで推してた)Burnleyとの比較です!

Megalith Delta v.s. Bogner Burnley

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まあ、トーンや歪のキャラはXTCR以上に両者とも対極の位置にあるんですが(笑

まずMegalith弾いた後でBurnley弾くと、クランチペダルと錯覚します(爆

元々Burnley自体歪も高域も弱いので、本当に丸っこく、歪の粒がプリっとした感じです。

奥行き感、立体感、太さは圧倒的にBurnleyにありますね。

両方使うなら、ソロパートをBurnley、リフをMegalithですかね、俺的には(^^)

 

お次はこちら!

Megalith Delta v.s. Mesa Boogie Mark V

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巷ではMegalith Deltaはハイゲインアンプをも凌駕すると言われてますが、果たしてどうなのかを試してみました。

スピーカーは共にC90、MegalithはCH1のクリーンでグライコ無し、EQオール12時、Presenseのみ10時にしてます。

一方比較対象はCH3でExtremeモード、Gain 3時、グライコは例のV字型、High 2時、Mid 1時、Bass 10時、Presense 1時にしてます。

結果、流石に低域はCH3の方がありましたが、高域の抜けは圧倒的にMegalithの方があり、また歪み量もMegalithの方が強いです。多分グライコつければCH3に勝てるかも?(Megalith恐ろしや。。。

暴れる高域もC90の特性で抑えられ、Mark Vに同化してました(笑

 

そして最後は一番下段のアイツだ!(笑

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もう、何をしたいのか分からなくなってきました(爆

一応比較した感想を書くと、XPRは良くも悪くもRockmanサウンドそのもので、MegalithはMegalithサウンド(大元のBeta)そのもので、全く以て別物です(笑

Rockmanの全く強弱の付かないニュアンス、どこまでも人工的に伸びるサスティン、歪は弱いけど強烈なコンプレッサーによって潰されて滑らかになった歪を聴いた後でMegalithを聴くと、本当にナチュラルというか、オーガニックというか、チューブのような温かみや繊細に表現される強弱、きめ細かく激しい歪、指にまとわりつくような感じが堪らないですね(笑

「80年代のシンセサウンドと相性のいいギターサウンド」対「モダンハイゲインのフルチューブスタックアンプサウンド」

という感じで、両者の個性がこれでもかと言うくらい浮き彫りになりました(笑

(因みに個人的にはXPRの方が好きですw

 

あ、因みにもしWampler Triple Wreckとかいうのを持ってたら、完全にMegalithに八つ裂きにされてたかも知れません(爆

もう完全上位互換なので(笑

ツイッターでも書きましたが、アイツは売り払いました(笑

Megalithで全部代用出来る上に安いし、音もアップグレードされてるので、売って良かったと思ってます(笑