Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180429 Bondi Effects Sick As Overdrive Pt.2

味気ないソリッドステートアンプのクリーンサウンドにツヤと鈴鳴り感を与えチューブらしい上品なトーンに変化させたり、単体でチューブアンプのような膨よかなオーバードライブサウンドを奏でたり、一部のアンプやエフェクターに対しゲインブーストとして使う事によりニュアンスやトーンをアップグレードしたようなハイゲインサウンドを得られたりと、何かと便利で非常に気に入ってるSick Asです(*≧∀≦*)

今回はいくつかのエフェクターやアンプに「ゲインブースト」として使い、それぞれどのような効果が得られるかやってみました(`・ω・´)ゝ

 

1. Bogner La Grange

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前回はEcstasy Blue(以下青)に使い、昔のMarshall SLP特有のもたつき感(なんつーかピッキングした直後は音量がほんの少し下がり、その後直ぐに音が滑らかに大きくなって同時に長いサスティンが得られる感じ?)が非常に気に入っておりましたが、

「なら最初からPlexiをとことん目指したコレならどうなん?」

という感じで、超期待して試しました(笑

 

結果、まずLa Grange側でvariacをオンにしてSick AsのVolumeをMAXにすると、まんまBig Muffみたいな音が出ます(爆

Big Muffよりエッジが立たない感じで安っぽい音ですね(笑

Tripleナントカ(笑)っていうペダルの「Contour」つまみMAXにした時と丁度おんなじ感じで、こんな音を求めるならビッグマフ買え、って感じです(笑

この現象はSick AsのVolumeが12時を過ぎると起きる感じなので、ゲインブースターとして使うなら音量は真ん中、Gainは0ですね。

それを踏まえてSick Asを使った所、La Grange基Plexi系特有のブーミーな低音が急激にタイトになり、まるでJCM2000みたいになった感じですw

La Grange自体結構癖があり、かなり人を選ぶエフェクターですが、コレを導入すればモダンなマーシャルに変貌し非常に扱いやすくなります。

ちな参考までにFriedmanぽい音にした設定↓

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Sick Asで更に低音を削ってタイトにし扱いやすくした感じです。

La Grange側で多少ブーミーさが残るので、合わさって奥行き感のある低音になりかなり気に入っております。

 

2. Burnley Distortion

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引き続きBognerペダルです。

前回Wessexで試して中々使えなかったので(笑)、こちらも期待はしてませんでしたが、結果は意外な事に(ΦдΦ)

まずLa Grange同様低音が締まります。

しかしながらこれは完全に人を選ぶ変化だと思います。

あくまでハムバッカー × Burnleyのトグルスイッチの「T」ポジションでの話ですが、Burnleyの低音はブーミーというより飽和感のある独特で絶妙に設計された重低音という感じで、Sick Asを導入するとタイトになり前に出る感じです。

Burnleyでは低音の出方でかなりトーンが変わり、オリジナルだとまんまBogner系統の音、Sick As導入でSuhr RiotともBE-ODとも違う独特なMarshall系のモダンハイゲインペダルという感じで、俺はどちらも好み、多分巷受けするのはSick As導入の方かなと思いますd('∀'*)

因みにSick As側の音量をMAXにすると、ピッキングした時に若干ファジーなニュアンスがあり、これは3時より下がると急激に普通の音になります。

このファジーな感じはSansamp U.S. Metalにも通ずるところはありましたねナツカシ

結論としては。。。Good!です(d('∀'*)

 

3. JC-40 Distortion

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「JC-120のディストーションはク○だけど、JC-40では中々マシになった」と言われているJC-40のディストーションですが、Sick As使った所マシどころではありませんでした(爆

もううちにあるPeavey Banditにも引けを取らない、ミドルが豊富で音が前に出るチューブライクなドライブサウンドが得られ、JC-40に革命が起こりました!(笑

特にミドルは顕著で、Sick Asオフだと全体的にペラペラスカスカの味気ないミドルゲインドライブなのですが、Sick Asオンにした途端音の粒が際立って分離感が増し、ギターに美味しい部分のミドルが豊富で分厚いハイゲインディストーションが得られました!Y(><。)Y

最近JC-120も「JC-120B」から「JC-120G」に変わり、ディストーション回路の仕様変更があったらしいので、Sick As導入すればJC-120のディストーションも戦力になるやも知れませんね(^^)

Sick As侮りがたし。。。

 

4. JOYO Sweet Baby Overdrive

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こちらは確かに全体的に分厚くなり、いい方向にハイゲイン化してますが、どうしてもSHODと比べると音の細さ、ファジーな感じなど粗がが目立ち遠く及ばない感じですね。。。

ディストーションとしては素晴らしいのですが、Sick Asが大部分をになってる感が否めないです。

これ系統のオーバードライブは、バッキングやリズムパートでSick Asをオフ、ソロでオンにするなどして使い分けが容易なのが強みですね(^-^)

 

5. Suhr Riot Reloaded

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以前から思ってたより歪量が少ないな、と思い試しました(笑

結果、歪はブーストされるものの、Riot特有のアンプライクなふくよかさがまるでコンプを置いたかのように潰され、全体的に音がやや細くなった印象を受けました。

何というか、ハイがやたら主張してる感じで、歪みの粒がきめ細かくなりサスティンが長いので、平坦な感じですね。

で、Sick As側 or Riot側のハイを落としたり、Riotのゲインを落としてバランス取りを試みるも、やはりRiotそのものが完璧にトーンをフルチューンされており、余計なブースターは要らないという感じを受けました。

Riotは基本後段にモジュレーションとか空間系のみでアンプは音量を上げ目にする、というのがベストかなって思ってます(-。-)y-゜゜゜

 

6. Sansamp系

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ClassicやOxfordは(GT2やキャラシリーズ等に比べ)ゲインが低い、という事で早速ゲインブーストしてみました(・ω<) 

まず、Sick Asのオンオフ関わらず同じゲイン量(最大か、最大より若干下げ)で試したところ、あまり変わりはありませんでした。

なんつーか、Sansamp系はこのブログでよく書いてるSansamp特有のコンプ感を追加するコンプレッサー、歪回路、アンプ無しでアンプらしさを出すためのフィルター、キャビシミュみたいな感じのが全部入って完結してる感じで、ブースターを繋ごうが意思を曲げないという感じですね(笑

EQも前段になる為ほんのり効く感じで、劇的には変わりません。

因みにSansampのゲイン高めでSick Asの音量MAXだと音が潰れて使えないです(笑

ならばSansamp側のゲインを落としてSick Asでゲインを稼ぐやり方をしたところ、やはりそれ以上は歪まないというSansampの歪の限界点はありましたが、Sansampのコンプ感が多少消え、代わりにSick  Asのチューブのようなコンプ感と、キャビシミュのフィルターを無視して音が前に出る感じを受けました。

Sansampの癖が嫌いな人はお試しあれ(=´∀`)人(´∀`=)

(因みにOxfordとSick As、どちらがBaxに近い音を出せるかというとS(ry

 

7. Rockman Sustainor

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某ギタリストがRockmanにBOSS SD-1を繋いでゲインブーストしてるというお話がちらほら見受けられますが、ならSick Asはどうなのか?

という事で実験しました(笑

結果、SD-1同様ゲインブーストもされてるんでしょうが、ハイミッドが強調されて音が高域側にシフトし、全体的に歪の粒にツヤが乗り、煌びやかなサウンドに変化しましたd('∀'*)

良い感じでエッジが際立ってゲインブーストされてる様に聴こえるという風に思ってます。

SD-1はややミドル寄り、Sick Asはハイ寄りという感じですかね?

そう変わらないです(笑

しかしながら、CLN2だとSD-1は若干歪んでしまいますが、Sick AsはVolを絞ればクリーンですら艶を与えアップグレードさせますので、個人的にはSick Asに分があると思ってます!

 

8. VOX Pathfinder 10

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往年の初心者用王道アンプの雄、パス10で使ってみた所、最初は「同じじゃね?w」という感じでした(笑

因みに比べ方としては、このアンプはゲイン上げるとファジーに歪む性質があり、ある一定の歪量を超えるとブースター足そうがゲインフルテンにしようが同じような歪み方をするので(笑)、Sick Asオフ時はゲイン12〜2時くらい、オンの時はパス10側のゲインを9時で、音が潰れるか潰れないかの境目くらいの絶妙な部分で試しました(^^;)

で、やはり第一印象はプリアンプもスピーカーも安定のパス10クオリティ(笑)なので、補助的な役割のSick Asの効果は然程感じませんでした。

しかしながら耳が慣れてくると、Sick Asの方はやはり一音一音が前に出て、単音だと音抜けが良く、パワーコードだとあからさまに分離感が上でした(=´∀`)人(´∀`=)

またピッキングした時のチューブのようなツヤのあるコンプ感も顕著に出ており、何というか指に絡みつくというか、アンプ単体のゲイン上げた音より粘りのあるサウンドという感じでした。

アンプ単体だとどこまでもドライで、Sick Asより音が引っ込む感じです。

クリーンも同様で、オフよりもオンの方がハイが若干追加されて多少煌びやかになるくらいで基本同じ感じです。

本当に微妙な違いなので、わざわざ導入する必要もないでしょう(爆

 

9. Megalith Delta

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ラストはコレ!(長きにわたってさーせんm(__)m

ボグナー青の時と同様、通常のブースト機能と、Sick Asによるブーストでは果たしてどう違うのか!?が気になり、やりました(笑

まず、Sick Asの方の音量MAXにすると、Megalithでどうゲインを設定しようがBig Muffになります(爆

発振もしてるし、何より完全に潰れてBig Muffに比べ完全に使えない音ですね(笑

つかLa GrangeやWessex同様12時過ぎると歪が潰れてファジーな音が顔を出してくるので、ゲインブースターとしてはこちらも相性はよろしくないです(⌒-⌒; )

なので、ゲインブーストはMegalith本機のもので十分ですな( ´Д`)y━・~~

Sick Asが真骨頂を発揮するのは、その12時の時です。

Megalithのみの音をフラットだとすると、Sick Asのゲイン以外を全て12時にして前段に繋ぐと、ちょびっとだけハイミッドにトーンをシフトし、単音に艶を与え、パワーコードだと分離の良さに繋がり、全体的には音が前に出るような効果を与えます!

これもBurnley同様賛否両論だと思います。

Megalithの低音はスタックアンプらしい重低音かつファットな特性を持ってて、それが全体的な太さや迫力に繋がってると思ってます。

Sick Asを繋ぐと、気持ちハイミッドにトーンが移行するので、ほんーーーの少しだけその低音の特長(特徴)がスポイルされてタイトになり、若干扱いやすくはなりますが、音が軽くなった印象を受けました。

ちな俺自身はこの変化は好きですね(*≧∀≦*)

Megalith単体でも十分良いんですが、そこに一味加えて更に好みな音になるので中々気に入っております╰(*´︶`*)╯♡

特にドンシャリでザクザクリフを刻む場合、Sick As通すとパワーコードの分離感が良くなってハイミッドが追加されるので、奥行き感が増します。

 

なので総評としては、

1. 「ゲインブースター」としては相性で大きく変わる。

2. 若干のハイミッドとチューブのような分離感、艶を与える「トレブルブースター」や「フィルター」としてならほぼ全ての機種で抜群の効果を発揮する。

ですねd(^_^o)

Sick As、益々気に入りました(笑