Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180525 アンプライクペダルとペダル(笑)

以前から「アンプライク」系のペダルにドップリとハマってるのですが、逆に言うとアンプライク系と呼ばれるペダルが「普通」のペダルに比べ圧倒的に所有しており、「普通」の基準が分からなくなってきたフシがあります(笑

(もうここまで来ると「アンプライク」というプラシーボ効果にやられてるのかも分からんね(-.-;)y-~~~

アンプライク系ペダルは、まず音以外で普通のペダルと比べた場合、以下の事柄が挙げられます。

1. 圧倒的に高価。

2. 何かしらのアンプのエミュレート、シミュレートをしている事を謳ってる。

3. 普通のペダルは圧倒的に9Vで運用してるのに対し、アンプライクペダルは9Vを使って内部で昇圧するか、12〜18Vまで対応してるものが多々あり、中には24Vまで対応してるのもある。

4. MOSFET、JFETなどの真空管に似た歪み方をするトランジスタをよく使われる。

5. エフェクターらしい歪方をするとされてるクリッピングダイオードや、コンプとEQと歪をセットにしたオペアンプとは違い、ディスクリート回路(歪、コンプ、EQなどをそれぞれ独立させて作る回路)を多用される。

 

特に2と4、5は宣伝文句で多用され、今では当たり前とすら思ってしまうくらいです(笑

エミュ、シミュされるアンプはほぼ100パー真空管アンプなので、

アンプライク≒チューブライク

と認識してもいいと思います^ ^

 

しかし、俺としては少しだけ疑問がありまして、本来オーバードライブとかディストーションは、真空管アンプをフルアップさせた時に得られる歪を、自分の好みの音量で、足下で自在にオンオフ出来るようにするためのものだと思ってますので、従来のオーバードライブやディストーションも「アンプライク」という位置付けだと思うのですが、違ってたらさーせんm(_ _)m

(確かBOSS OD-1のコンセプトはそんなだった筈)

 

まあでも最近のアンプライクペダルでは細かい点まで指摘されるようになり、

1. 真空管のように低域と高域が丸くカットされたトーン

2. 真空管のように温かみがあり、太く、コード弾きでも1音1音が潰れず明瞭に出る。

3. 真空管特有のコンプレッション(SUG)。

が挙げられます。

特にあまり目立たないと思われる3は超重要視され、ただのコンプではなく「真空管特有の」コンプが再現されてるかどうかで評価が変わってくる感じですね。

 

では、実際アンプライクと普通のペダルを比べ、どう違うのか個人的に検証しました(^_^)v

 

Megalith Delta vs Playtech Heavy Metal

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両方ともハイゲインディストーションペダルで、どちらもEQの可変幅が広いという特長があります。

違いとしてメガリスは同社のハイゲインチューブアンプを再現し、プレイテックはアンプライクという味付けが一切無い点ですね。

なので上記の比較なら、アンプライクとはなんぞや?というのが浮き彫りになるかと思い、このチョイスにしました(笑

(因みに値段は約10倍の差がありますw)

 

まず第一印象として、プレイテックは高域が強くてエッジが鋭く、それを聴いた後でメガリスを弾くと高域が丸まって聴こえます。

またメガリスでは篭ったような音にも聴こえました。

なので即席で刺激的な音を求めるならプレイテックが良いですね。

しかしながら弾き込んでいくと、メガリスのアドバンテージが段々見えてきました(^-^)v

まず音が太い、というのはそのまま音圧に繋がり、その音圧は空気感、迫力に繋がる感じです。

これは文章で説明するのが難しく、体験すると一目瞭然ですね。

これを経験した後でプレイテックを弾くと、音が細くて硬いという印象を受けました。

またメガリスの方がアンプライクよろしくコード弾きでも1音が明瞭で、その結果奥行き感、立体感があります。

プレイテックはコード弾きで音が混ざってしまい、細くて平坦な印象を受けるものの、抜けは抜群に良いです。

ピッキングニュアンスは、どちらもハイゲインなのでそんなに気にする人はいないんじゃないかなって思ってるんですが、一応書いておきますと僅かにメガリスの方が反応が良い程度ですね。

ギターvolによる歪の減衰に関してはメガリスの方がクリーンに近づきます。

なので絶対的にアンプライクが良い、というわけではなく、一長一短があるという感じで、自分の好み、楽曲の方向性で決めるのが良いのかなと思いました。