Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180610 Hughes&Kettner Tubeman 2

 

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超久々の機材導入!!Y(><。)Y

とは言っても古くからあるヒューケトのフロアプリ&宅録機材ですが(*´ェ`*)

 

Hughes&Kettner(以下ヒューケト)は昨今超有名なブティック系のハイゲインアンプを作り続けるドイツのメーカーで、フラッグシップモデルのTriampシリーズはチューブとソリッドの良いとこ取りをしたようなクリスタルクリーン(勿論フルチューブですよ!あくまで喩えです(笑)から、マーシャルプレキシを彷彿とさせるクランチ、激しいながらも上品に歪むハイゲインリードと守備範囲が広く、またフロントパネルに青色LEDを使った幻想的な光を放つ独特な美しい外観で一躍人気アンプになりました。

(ラウドパーク行った時幾人かのアーティストがステージの後ろで青く光るアンプを使ってましたw)

また自宅向けソリッドステートアンプにEdition Blueシリーズが発売され、それもまた(青く光るのが大半の理由でw)人気機種になり、一時期流行った小型フルチューブアンプブーム(?)に乗ってTube Meisterシリーズを発売し、それもまたまた人気機種となり飛ぶ鳥落とす勢いのメーカーでもありますd('∀'*)

特にTube Meisterシリーズは安価、青く光る(笑)、ヒューケトらしいクリスタルクリーンとハイゲインディストーション、アッテネータの0wモードでスピーカー無しでライン送り可能、チューブを交換して遊べる(爆)とユーザーのニーズの痒いところに手が届くスタンスでめっちゃ人気だったのを覚えてます(因みにTube MeisterとEdition Blueは中国製です)。

ボグナーはドイツ出身、ディーゼルやエングルもドイツのメーカーという事で、ドイツのギターアンプは勢いが止まらないですな(笑

 

今回はそのヒューケトのフロアプリ、Tubeman2の感想を書いていきます。

Tubemanはヒューケトの代表的(だった)フロアプリで、

「アンプのリターンやパワーアンプ、ミキサーに送れば簡単にヒューケトの音が手に入る」

という事で昨今までロングセラー商品でした。

今は何故かディスコンになってしまっているので非常に残念ではありますが、ディスコンなのとヒューケトの音を試したく導入を決意しました(爆

 

回路に12AX7のプリ管を1本使ってるのが特徴で、BlackstarやAMTなどが出してるチューブ入りペダルの一種なのですが、こちらはアンプのインプット用が付いておらず、パワーアンプかミキサーへの出力のみとなってます。

因みに音は勿論チューブの音で(笑)、チューブライク、アンプライクペダルと呼ばれる製品が果たしてどれだけチューブに追いついているかの指標にも使えたり(俺得\(^^)/

 

コントロールは3chで独立しており、ch1がクリーンでvolのみ、ch2がクランチ相当でgainとvolの2つまみ、ch3はリード、ハイゲイン担当でgain、voice、volの3つまみとなってます。

またマスターセクションは3ch共通の3バンドEQとマスターvolとなっており、完全にプリアンプとして機能させる機材です。

 

クリーンはやはり噂通りのクリスタルクリーン。

チューブのような奥行き感、鈴鳴り感とソリッドのようなやや硬めのトーンで、JCとかレクチのようなクリーンが好きならドンピシャだと思います(笑

フェンダーツインリバーブとかデラックスリバーブなどとはちょっと違う、硬めのクリーンですね。

コーラスやリバーブ掛けてアルペジオなんか弾くと、硬質なクリーンが程よくマッチする感じですd('∀'*)

またvolを上げるとかなり歪むので、完全なクリーンとして使いたいなら他のchのvolと相互にコントロールしてマスターvolで全体の音量を調整するなどの作業が必要かもです。

 

ch2はクランチやオーバードライブ担当で、歪ませても音の粒が潰れることなく立体的、奥行き感が出てますd(゚∀゚。)デス!!

パワーアンプがチューブなら勿論、JC系なんかでも充分そんなニュアンスが出るので、JC対策には必要十分だと思います。

但しリターン接続前提なので、ギターインプットで使えるSick AsとかSweet Honey ODよりは汎用性で及ばない感じです。

ニュアンスやギターのvol、Toneコントロールには流石に顕著に反応しますので、その辺を気にされて、かつ(ややシルキーだけど)プレキシ系統のクランチ、ドライブが欲しければ最良の選択肢にはなると思います。

 

ch3は言わずと知れたリードchで、たとえJCでもヒューケトで聴けるあの音が出てきますY(><。)Y

「ヒューケトの音ってどんなん?」

と訊かれると俺も返答に困りますが(笑)、具体的には

「マーシャルベースで、荒々しい歪み方をシルキーまで行かない程度に滑らかにし、強烈な高域をねじ伏せてフラット寄りにし使いやすくした歪」

でしょうか(笑

なのでカラッとして高域が程よく出るフリードマン、シルキーでミドルが濃厚なボグナー、歪の迫力をガチ上げし高域を押さえて重低音を加えたディーゼルなんかとはまた一線を画すマーシャル系の派生という感じですかね?

俺としては兎に角フラットが得意という印象を受けました。

ミドルを凹ませたドンシャリメタルサウンドも中々良いのですが、逆にミドル全開のモダンハイゲインはあまり宜しくない印象(-。-)y-゜゜゜

Voiceノブは歪のきめ細かさとパラメトリックEQの同時調整で、下げると歪が丸みを帯び、全体的なトーンがローミッドにシフトして籠りがちになり、上げていくと歪がきめ細かくなり同時にミドル~ハイミッドと音が前に出てきます。

70年代HRとかは9~11時、ドンシャリメタルなんかは右に全開がいい感じです。

しかしながら、ちょっと籠る感じが気になりました。

ch2より明らかに音の抜けが悪いという感じです。

後述のEQで調整しようにも、3ch全部共通なので、ch3用に補正したEQが他のchにも適用されてバランスが悪くなるのが玉に瑕(´;ω;`)

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3バンドEQに関しては、まず個人的に低音が強過ぎる印象を受けました。

俺的にはBass 0で丁度いいという感じです。

BE-ODのような分離がよく迫力のある重低音という感じではなく、そのまま全体を籠らせるような低音なので要らないです(笑

ミドルは上の写真のようにちょっとだけ上げて全体的にやや太くさせるか、カットしてドンシャリ狙いですかね。

Riotとかボグナーみたいなモダンハイゲイン狙いでガチ上げしても、変な帯域が幅広く上がる感じで結果的に破綻しかねないので上げられないです(俺の音作りの腕がヘタなのもあるけどw

フラットが強いヒューケトの歪を太くさせる補正用ですね。

逆にカットするとメタルメタルしい音が簡単に作れるので、レクチなどとは違ったドンシャリが欲しければ中々使い勝手がいいです。

ch1や2では上げるとモコモコしてくるので、それらのchメインなら12時付近で微調整するといいと思います。

Trebleは凡そ3~4kHz付近を扱っており、劈くようなエッジは立たず、また2kHz帯のように丸まったハイミッドが出てくるという感じでもなく、絶妙なチューニングを施されたハイミッドという感じです。

俺的にはチューブプリに最適な高域のコントロールという印象を受けました。

若しくはトランジスタだと耳に痛いけど、チューブの特性で良い感じに丸まった高域が出てるのかも知れません。

ch3をメインで使う場合、かなり籠るのでTrebleは上げ目になり、それが他のchに影響するのでやや残念(´;ω;`)

 

プリアンプとしては即座にchを切り替えられるので使い勝手は良く、ヒューケトの音を手軽に手に入れるならコレが最終候補の一つにはなりますね。

 

次回は比較記事なんかも載せて行きたいと思います。