Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180622 JHS Twin Twelve Ver.2 Part.2

今回はSansamp ClassicとJS-10を使い、Twin Twelveの音を再現出来るか?という(画期的な(`・ω・´)キリッ)実験を試みました(笑

 

まずSansamp Classicですが、2010年代に発売されたものを80年代終盤に作られた製品で再現出来れば、当時の技術も侮れないし、何よりSansampの凄さを改めて思い知らされると思い、やってみました(笑

(まあMarshall、Brown Sound、Mesa Boogie、Fender、VOX、Dumble何でも出来ると謳ってるSansamp ClassicならTwin Twelve程度なら再現出来るでしょ、みたいなw)

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Twin TwelveはJHS公式で謳ってる「全て12時で大元の1484アンプのデフォルトトーン」での設定で、それの再現となります。

結果、(あくまで個人的には)超ドンピシャなまでに似た音が出せました!٩(ˊᗜˋ*)و

トーンだけでなくピッキングニュアンスやコンプレッションまで同じな感じに一応出来ましたY(><。)Y

それがこんな設定↓

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最初はBass(Fenderタイプ)のローゲインからスタートしたのですが、ハイミッドが強目で癖があり、Twin Twelveのようなミドルが出ないので(写真では分かりづらいけど)Normal(Mesaタイプ)にしてます。

Presenseは上げるとカリカリになってイナたい雰囲気が消えるので下げ目、逆に高音をHighのノブで補ってます。

Amprifier DriveはTwin Twelve側のデフォルト設定では9時で歪の粒の性質が同じになる感じですね。

DIPスイッチは、まずMid1の方を上げてます。

これはMid2だと音が篭もり、Twin Twelveのような輪郭が出せないからです。

Low Driveは低音強調とブーミーでルーズな低音を再現する為に必須、恐らくTwin Twelveを再現するに当たって重要項目ですねd('∀'*)

Clean Ampはゲインが欲しいのでオフ。

Bright SWはデフォでオフ、Twin Twelve側の設定次第ではオンにもします。

Vintage Tubesは古めかしい音を再現するのに必須なのでもちオンですd('∀'*)

Speaker Edgeは、オフだと変なキャビシミュが掛かり音ペナペナになるのでオン。これで音が前に出てTwin Twelve(というより全てのエフェクター)に近付きます。

Close Mikingは音圧が下がるのでオフ。

Twin Twelveに合わせるのに大体20分くらい掛かりました(笑

両方持ってる人かもしいたらぜひ試してみて下さいな(笑

 

お次はJS-10。一応GT-100相当のCOSMモデリングが搭載されており、入ってるアンプタイプや弄れるパラメータはSansamp Classicの比では無いので楽勝でしょ(笑)てな感じで早速やりました。

因みに繋ぎ方としては、

Twin Twelve→JS-10→JC-40のリターン

で、JS-10側でTwin TwelveをJC-40のインプットに挿した時と同じような音になるようクリーンを設定し、それとJS-10で作ったトーンを比べるという感じです。

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結果、全然楽勝じゃなかったです!Y(><。)Y

寧ろ最終的には「トーンは似てるけど、根本的に何かが違う」代物が誕生しました(爆

まずTwin Twelveに似てる歪のアンプタイプ探しから始め、Tweed(Fender Tweed Deluxe)、VO Drive(VOX AC30)、BG Drive(Mesa Boogie Mark III辺りのTreble Shift On)に候補を絞り、VOはどう足掻いても物凄く音が篭もり、BGはハイミッドに音が集中して下手に弄ると破綻するのでTweedにしました。

で、そこからTwin Twelveに合わせていくのですが、Twin Twelveをパラメータで表すと、

 

1. 低音はローミッド寄りで、かつ帯域幅か広く割と籠る。

2. 中域は500Hz~1kHzの間で緩やかに盛り上がり、かつチューブ特有の分離の良さがある。

3. 高域も2~2.5kHz帯でのハイミッドと呼ばれる帯域での操作となり、上記と同じくチューブ特有の分離の良さがある。

4. 分離の良さのため和音でも1音1音が明瞭で、これが「クリーン前提で歪がまとわりついてる感覚」を醸し出してる重要な要素となっている。

5. 歪は粗く低音は尽くブーミーだが、中音~高音は上記の理由により抜けが抜群に良い。

6. ピッキングニュアンス、ギターVolへの追従はチューブアンプのように反応が自然で顕著。

 

となります。

Sansampの時は(20分くらい掛かりましたが)直感でほぼ同じ(俺的には完全に一致w)な音が作れましたが、JS-10だと細かくTwin Twelveの特徴を掴まないとロクに作れませんでした(笑

(しかも所要時間2時間ww

 

まず1ですが、低音のニュアンスを出すのはJS-10では無理です(笑

まずアンプシミュの方のBass EQを上げて歪の性質(ブーミーさ)を近付けるのですが、そうすると籠るので、パラEQセクションでBassを下げるのですがそうすると逆にタイトな低音になり、バランスを取るのにえらく時間が掛かりました(´;ω;`)

結果、トーンや歪の性質をなるべく遠ざからないように設定した場合、どうしても篭もりが発生してしまいます。

これは搭載されてるキャビシミュの影響もありますね。

2の中域ですが、これも厄介(笑)で、アンプEQはかなり上目にしないとTwin Twelveのような音の太さを再現出来ず、単にパラEQで所定の帯域を弄っても音が篭もり、Twin Twelveのような分離の良さ、音の艶が死にます(笑

音の艶、前に出る感じはアンプEQのPresenseを上げまくって解消するのですが、Presenseで弄れる帯域が厄介で、余計なハイミッドがまとわりついてくるのでトーンが変わってきちゃいます(笑

なのでこれもパラEQのHighノブとのバランス取りですね。

3の高域に関しては、アンプEQのTrebleは扱ってる帯域が違うのでカット、Presense、パラEQでの調整となるのですが、ミドルとの兼ね合いもあるのでほぼ調整不可能(笑

4の分離感、クリーンに~ですが、これもデジタルの宿命なのか、俺の音作りの腕が悪いのか(笑)、どう足掻いても再現不可能です。

5も兼ねてこれを司るパラメータとしてはアンプ(Tweed)のGainで、下げると分離感と高域が増し、上げると歪と低音が強調されて高域がスポイルされる感じなので下げ目なのですが、そうすると音の太さとかもスポイルされるのでここも微調整しなければなりません。

6に関してはTwin Twelveほどナチュラルではないものの、反応は中々良いですd('∀'*)

 

パラメータをいくら弄っても、最終的にクリーンに歪がまとわりつく感じ、音の分離感、チューブのように音が前に出る感じはどうしても再現出来ず、やはりデジタルマルチでの表現の限界を感じました(´•ω•̥`)

逆に言うとTwin Twelveの、元のアンプを事細かに表現してるところに脱帽ですね:(;゙゚'ω゚'):